ブラックロック、2つのファンドで自社のビットコイン現物ETF「IBIT」を購入・運用

インカムファンドと債券ファンドでIBITを保有

米・米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)運用の2つのファンドが、同社提供のビットコイン現物ETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」の株式を購入・運用していた。米証券取引委員会(SEC)への提出書類により明らかとなった。

IBITを運用していたファンドは「BlackRock Strategic Income Opportunities」と「BlackRock Strategic Global Bond」の2つ。

「BlackRock Strategic Income Opportunities」は約356万ドル相当、「BlackRock Strategic Global Bond」は約48万5000ドル相当のIBITを第1四半期に購入していた。

「IBIT」は、5月24日時点で197億9000万ドル相当のビットコインを保有している。

ちなみに今年1月に承認されたビットコイン現物ETFは、開始後3カ月間は大きな需要が見られたが、現在は流入が落ち着いている状況だ。

しかしSECへの提出書類によれば、5月にもモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、JPモルガン(JPMorgan)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)、UBS、BNPパリバ(BNP Paribas)、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(Royal Bank of Canada)といった金融機関や大手ヘッジファンド等、数多くの企業からの投資が見られている。

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参考:BlackRock Strategic Income OpportunitiesBlackRock Strategic Global BondIBIT 
images:iStocks/LongQuattro・Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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