OKXやGateが香港でのVASPライセンス申請を撤回
海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXおよびGate.io(ゲート)が、香港でのVASP(仮想資産サービスプロバイダー)ライセンスの申請を取り下げた。OKXは5月24日、ゲートは5月22日に発表した。
OKXでは、2023年11月16日に香港の子会社であるOKX Hong Kong FinTech Company(OKX香港フィンテックカンパニー)を通じてVASPライセンスを申請していた。今回ライセンスを取り下げた理由は「ビジネス戦略を慎重に検討した結果」だという。
OKXはこれにより5月31日に香港でのサービス提供を終了する。それ以降、香港時間で8月31日23:59:59までは資産の引き出しが可能とのことだ。
またゲートは今年2月28日にGate Digital(ゲートデジタル)としてVASPライセンスを申請していた。
ゲートでは、今回の発表直後に新規顧客登録と資産預け入れを停止。5月28日には香港で提供するプラットフォームからの暗号資産の上場廃止と取引の停止を行うとのこと。資産の引き出しは8月28日まで有効とのことだ。
なおゲートは、今回コンプライアンス準拠のためにライセンス申請を取り下げるが、香港市場から撤退せず、今後同地区でのライセンス取得と事業再開を目指すとしている。
ちなみに暗号資産取引所VAEXもOKXと同日24日にVASPライセンス申請を取り下げている。
なお香港で営業を行う暗号資産取引所は、SFC(香港証券先物委員会)へライセンス申請していない場合、5月31日までに営業を停止するよう求められている。
現在香港で個人向けの暗号資産取引所サービス提供の認可を受けているのは、HashKey Exchange(ハッシュキーエクスチェンジ)とOSLデジタルセキュリティーズ(OSL Digital Securities)の2社のみだ。
ちなみに現在ライセンス申請中の取引所として、18社がSFCのリストに掲載されている。その中にはBybit(バイビット)やCrypto.com(クリプトドットコム)が含まれる。