香港SFCがイーサリアム現物ETFのステーキング許可を検討か
香港証券先物委員会(SFC)が、イーサリアム現物上場投資信託(ETF)に関連したETHのステーキングサービス提供について、香港のETF発行者と協議を行ったようだ。ブルームバーグが関係者の話として5月23日報じた。
報道によるとSFCは、認可されたプラットフォームを通じたETHステーキング提供を検討しているとのこと。協議はここ数週間で行われ、現在も進行中であるという。ただしこの件について、決定までの明確なスケジュールは定められていないという。
一方米国では、現在申請中のイーサリアム現物ETFの条件から、発行体がETFのために購入するETHをステーキングする計画が除外されたと伝えられている。
これにより承認プロセスがスムーズにはなるが、ステーキングサービスを提供する暗号資産(仮想通貨)取引所でETHを直接購入するよりも、ETFでETHを保有する魅力は薄れてしまう。
なおステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる暗号資産を一定量保有(ロック)することで取引記録のブロック生成プロセスに参加し、報酬を得る行為のこと。暗号資産取引所が提供するステーキングサービスは、ユーザーからトークンをプールに集め、取引所がネットワークにまとめて預け入れて報酬を得る形式をとる。
ETHのステーキングについては、年間で約4%に相当する利回りが支払われている。
米国では昨年2月、米証券取引委員会(SEC)が暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が提供する暗号資産ステーキングサービスに対して、証券登録せずサービス提供・販売したとして告発。これにより米国でのステーキングサービス提供は停止せざるを得なくなった。
また現地時間5月23日には、米SECがナスダックとCBOE(シーボー)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)からのイーサリアム現物ETFの上場申請を承認した。これにより今年後半に同商品の取引が開始される可能性が浮上した。ただし前述したように米国では、イーサリアム現物ETFの承認条件からステーキングが除外されたと報じられている。
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参考:ブルームバーグ
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