野村HD、ブロックチェーンのバリデータ事業など行うKudasai子会社Omakaseに出資

Omakaseが野村HDより資金調達

国内最大級の暗号資産(仮想通貨)コミュニティ「KudasaiJP」運営のKudasaiの技術部門子会社Omakaseが、野村ホールディングスを引受先とした第三者割当増資による資金調達の実施を5月24日発表した。

発表によると調達実施は4月とのこと。調達額については非公開のようだ。

Kudasaiは、Web3に関わるプロジェクトや企業の成長を支援する企業。ブロックチェーンスタートアップの計画・開発やアドバイザリー、コミュニティ拡大まで、多面的かつ包括的な成長支援ソリューションを提供している。

また今年1月に新設されたOmakaseは、主にKudasaiのブロックチェーン事業においてバリデータ運用・開発・保守や技術コンサルティングを専門的に担っている。将来的にはステーキング事業の開発などを目指すとされている。

なおOmakaseは2024年4月時点で、約200億円を超える金額の暗号資産の委任を受け、アバランチ(Avalanche)、ダイメイション(Dymension)、アイゲンレイヤー(Eigenlayer)、イーサリアム(Ethereum)、セイ(SEI)、ゼータチェーン(Zetachain)などのブロックチェーン・ネットワークにおいてバリデータを運用しているという。

またリテールユーザーやプロジェクトからの委任のみならず、アバランチでは機関投資家と連携を行いバリデータ運営を行っているとのこと。

その他にもOmakaseは、テストネットにおいてもグローバルで注目の高まるバビロン(Babylon)、ベラチェーン(Berachain)、バウンスビット(BounceBit)、エリクサー(Elixir)、エスプレッソ(Espresso)等のプロジェクトとも連携しバリデータの運用を行い、さらには国産チェーンのジャパンオープンチェーン(Japan Open Chain:JOC)にもバリデータとして参画している。

Kudasaiは、ブロックチェーンのグローバルマーケットへリーチ出来るエンジニアリング企業はまだ少ないことから、グローバル市場と日本市場のスムーズな連携を目指し、Omakaseを設立したと説明している。

今後はKudasaiのマーケティングリーチとOmakaseの技術を用いてプロジェクトを包括的に支援するとのことだ。

なおKudasaiは昨年10月、野村ホールディングス子会社野村證券とWeb3学習アプリ「Web3ポケットキャンパス」のコンテンツ強化を目的とした連携を開始していた。

ちなみに「Web3ポケットキャンパス」は、野村證券が2023年5月にリリースしたアプリで、ビジネスで活用できるWeb3やブロックチェーンに関する知識の体系的な整理に役立つカリキュラムと学習支援機能を提供している。

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images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudi

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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