イーサリアム現物ETF上場承認に期待
米証券取引委員会(SEC)が、ナスダックとCBOE(シーボー)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に対し、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)現物の上場投資信託(ETF)の上場申請書を微修正するよう5月20日に要請した。複数の関係者がロイターに明かした。
これはSECがイーサ現物ETFの上場申請を承認するシグナルだとの受け止めが広がり、イーサの価格が上昇している。
2人の関係者の話では、SECは各取引所に、上場申請を手直しして21日中に提出することを要望した。
SECは、バンエック(VanEck)とアークインベストメント(ARK Investment)/21シェアーズ(21Shares)が提供するイーサ現物ETFについて、CBOEが出した上場申請を認めるかどうか今週中に決めなければならない。
これまでは、取引所やETF設定機関への申請に関する連絡や通達は何もなく、業界内ではそのまま却下されるとの観測が広がっていたが、今回SEC側が突然CBOEなどに迅速な修正を求めた。手続きに詳しい関係者によると、こうした動きは通常、申請の承認につながるという。
取引所による上場申請が承認されても、ETF設定機関がSECから登録認定を受けなければ、取引を開始することはできない。
この登録認定に関しては、取引所による上場申請と異なり、SECの審査に一定の期限は設けられない。
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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
イーサ現物ETF上場承認に期待、SECが取引所に申請書修正を要請
(Suzanne McGee Hannah Lang)
images:Reuters