Gincoがアプトス財団から助成金獲得
国内ブロックチェーン関連企業Ginco(ギンコ)が、レイヤー1ブロックチェーンAptos(アプトス)を支援するAptos Foundation(アプトス財団)からのグラント(助成金)獲得を5月20日発表した。
「あたらしい経済」編集部が助成金の額についてギンコへ取材したところ、非公開との回答を得た。
発表によるとギンコが獲得した資金は、同社提供の「Ginco Web3 Cloud」、「Ginco Enterpirse Wallet」等にて、アプトス対応およびユースケース創出を推進するために活用されるとのことだ。
なお「Ginco Web3Cloud」はWeb3サービス開発に必要なWallet、Node、Indexerの機能が垂直統合されているクラウドインフラサービスだ。また「Ginco Enterpirse Wallet」は暗号資産取扱事業者向け業務用ウォレット。対応通貨は全57銘柄だ。
アプトスは、「Move」言語を採用したレイヤー1ブロックチェーン。並列処理、パイプラインおよびモジュラー技術を用いて、安全かつ効率的なトランザクションの実行を可能としている。なお「Move」は、メタ(旧:フェイスブック)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。
なおアプトスの開発は、ディエムの開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が主導している。
ちなみにアプトスの独自トークン「APT」は国内において、オーケーコイン・ジャパンとSBI VCトレードのみが取り扱っている。
関連ニュース
- 「国産ステーブルコイン」の貿易決済活用に向け共同検討開始、三菱UFJ信託・Progmat・STANDAGE・Gincoらが
- 大和証券グループとGinco、パブリックチェーンで証券トークン発行の概念実証へ
- 三菱UFJ信託・Gincoら、暗号資産業者の決済用ステーブルコイン「XJPY」「XUSD」発行を検討開始
- SBI VCトレードにアプトス(APT)・ヘデラ(HBAR)・ジパングコイン(ZPG)上場へ
- 米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加
参考:ギンコ
images:iStocks/BadBrother