リップル、「XRP Ledger」をコスモスのインターチェーンに接続へ

「XRPL EVMサイドチェーン」がコスモスのインターチェーンと接続へ

米フィンテック企業のリップル(Ripple)社が、現在開発者向けネットワーク「Devnet」上にある「XRP Ledger(XRPL)EVMサイドチェーン」をCosmos(コスモス)のインターチェーンと接続する取り組みの開始を5月14日発表した。

発表によると、「XRPL EVMサイドチェーン」に「evmOS」を搭載することで、IBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)を用いてインターチェーンと接続可能になるという。インターチェーンは、「Cosmos SDK(コスモスソフトウェア開発キット)」によって構築された相互接続可能なチェーンによるエコシステムのこと。

「XRPL」がインターチェーンに接続されることで、多くのユーザーコミュニティやdApps(分散型アプリケーション)、流動性が、インターチェーン上の相互接続された90以上のチェーンのネットワークに接続可能になるとのことだ。

コスモス系DEX(分散型取引所)Osmosis(オズモシス)を例にすると、同DEXのチェーンはEVM互換ではないにもかかわらず、「XRPL」ユーザーはウォレットを異なるチェーンに切り替えてオズモシスへ再接続することなく、1回の動作でオズモシス上でトークンスワップが実行できるようになるとのこと。

なお今回の取り組みは、「XRPL」関連の開発会社Peersyst(ピアシスト)とリップル社が共同で行うとのことだ。

「evmOS」は、コスモスエコシステムのEVMチェーン「エヴモス(Evmos)」を構築しているモジュール式ソリューション。「エヴモス」は、「Cosmos SDK」により構築されているため、コスモスエコシステムのコアコンポーネントとして実装されている「IBC」が統合されている。

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参考:リップル
images:iStocks/gazanfer・sumkinna

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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