ヴィタリック、コールデータ用の新ガス料金システム導入する「EIP-7706」発表

ヴィタリックが「EIP-7706」を発表

イーサリアム(Ethereum)の共同創業者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、コールデータ用の新しいガス料金システムの導入を目的としたEIP:Ethereum Improvement Proposals(イーサリアム改善提案)である「EIP-7706」を5月14日発表した。

コールデータはスマートコントラクトに送る指示書のようなもので、データのサイズに応じてガス(取引手数料)代が発生する。その為データの容量が多いほどガス代は高くなる。

「EIP-7706」ではガス代管理の最適化を目的に新たなガスタイプとして、スマートコントラクトの計算用である「実行ガス」、ストレージ用の「ブロブガス」、「コールデータガス」といった3種類のガス代が導入されるという。

また、ガス代の削減ができるように各ガス代には標準的なガス代である「基本料金(max_basefee)」と、トランザクションの処理を速める為に追加でガス代を支払う「優先料金(priority_fee)」といった2つの料金システムの導入が提案されている。

なお「優先手数料」は「基本手数料」に比べて少額だが、ユーザーが支払うガス代は「基本手数料」と変わらないとのことだ。

今月ブテリン氏は「EIP-7706」の他にも、アカウント抽象化(AA)の改良を目的としたEIPである「EIP-7702」を発表している。

関連ニュース

参考:ギットハブ
images:iStocks/NKTN

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

広告

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した