USDC発行の米サークル、IPO間近で持ち株会社を米国へ移行か=報道

サークルがIPO前に持ち株会社を米国へ移行か

「USD Coin(USDC)」等のステーブルコインを発行する米サークル(Circle Internet Financial)が、現在アイルランドにある持ち株会社を米国に移す計画だと、ブルームバーグが5月15日報じた。この動きは、サークルのIPOが目前であるためだとブルームバーグは見ているようだ。

報道によるとサークルの広報担当者は、持ち株会社の住所変更のための書類を裁判所へ提出したことを認めたという。ただし、その理由については明らかにしなかったとのことだ。

サークルは今年1月、米証券取引委員会(SEC)へ同社株式の新規株式公開(IPO)案に関する登録届出書「フォームS1(Form S-1)」の草案を提出したことを発表している。

その際の発表によると、IPOは「SECが審査プロセスを完了した後、市場やその他の条件次第で実施される見込み」とのことだった。

サークルとIPOを巡っては、2021年7月にSPAC(特別買収目的会社)であるコンコード・アクイジション・コーポレーション(Concord Acquisition Corp)と企業結合し上場する計画が発表されたことから始まっている。

しかしコンコードをSPACとするサークルの上場計画は難航し、両社の契約条項に定められた結合期限の2022年12月に、上場計画の解消がサークルとコンコード両社の取締役会によって承認されていた。

このとき、サークルCEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は「私たちは期限内にSECの要件を満たすことができなかった」とツイッターにて述べている。

そして昨年11月には、サークルが2024年初めのIPOを目指し、再検討していることがブルームバーグによって報じられていた。

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参考:ブルームバーグ
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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