SBIとチリーズ(CHZ)が提携、日本でファントークン提供を計画。合弁会社設立も

SBIとチリーズ(CHZ)が提携

SBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)が、Chiliz(チリーズ)との提携を5月9日発表した。日本において合弁会社を設立し、チリーズ発行のファントークンを提供するという。

SBIDHは、SBIグループでデジタルアセット関連ビジネスを展開する国内企業。

またチリーズは、ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営する企業。同プラットフォームでは、世界各地のパートナースポーツ組織により70種以上のファントークンが発行され、1日あたり25万以上のユニークなユーザーエンゲージメントが行われているという。

発表によると今回の提携により、日本のファンがアーセナル、ACミラン、マンチェスターシティ 、FCバルセロナ、インテル・ミラノ、パリ・サンジェルマンなどのトップサッカークラブが発行するファントークンにアクセスが可能になるとのこと。

前述した日本で新たに設立される合弁会社を通じて、日本のファンはお気に入りのクラブのファントークンを購入して取引できるようになるとのことだ。

ファントークンを保有することで、スポーツファンがファンに焦点を当てた意思決定への参加や、独占的な報酬の入手、グローバルコミュニティとつながるためのユニークな機会が得られると説明されている。

またチリーズは合弁会社の設立後、その事業及び顧客をグローバルなネットワークとスムーズに接続できる体制を構築する予定だという。SBIグループ支援の下、日本のファンはグローバルなファンコミュニティに容易に参加できるようになるとのことだ。

さらにSBI DAHは、チリーズの独自ブロックチェーン「Chiliz Chain(チリーズチェーン)」にノードオペレーターとして参加するとのこと。これによりSBIDHはチリーズのWeb3エコシステムのガバナンスにおいて重要な役割を果たすことも期待されているとのことだ。

SBI DAHとチリーズおよび合弁会社は、日本のスポーツ界を再定義し、ファンを世界のトップスポーツチームのコミュニティと結びつけると述べている。

なおチリーズのファントークンは、24時間で3億ドルを超える取引高を記録しており、世界最大級のプラットフォーム数社を含む21の暗号資産取引所で上場しているという。

「Chiliz Chain」で発行されるチリーズの独自トークン「チリーズ(CHZ)」は、「ソシオスドットコム」で発行されている各スポーツチームのファントークンを購入するための暗号資産。「Chiliz Chain」へステーキングし報酬を得ることも可能だ。

国内においてはビットフライヤー、ビットバンク、GMOコイン、DMM Bitcoin、Binance Japan、コインチェックが「CHZ」を取り扱っている。

なおSBIグループの暗号資産取引所であるSBI VCトレードおよびビットポイントでは「CHZ」を取り扱っていない。

また今回の合弁会社からファントークンを購入するために「CHZ」を利用するかは不明である。

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参考:SBI
images:iStocks/greenbutterfly)

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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