アスター、「Astar zkEVM」上でのTGE支援プログラム「TGE Catalyst Grant」発表

「Astar zkEVM」上でのTGE支援プログラムが公開

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「Astar zkEVM」上でのTGE(トークン生成イベント)を支援する「TGE Catalyst Grant」の始動が5月7日発表された。

同プログラムは、「Astar zkEVM」上でトークン発行するプロジェクトに対し、ステーブルコインでの金銭的サポートや、コミュニティサポートなど包括的に支援することで、同チェーンおよびイーサリアムL2のエコシステム発展を促進するという。

具体的な支援内容として、プロジェクトがCEX(中央集権取引所)に支払う手数料の一部に対する財政支援、影響力のあるKOL(Key Opinion Leader)とのパートナーシップ、ネイティブ・トークンのローンチを成功させるためのダイナミックなマーケティング・キャンペーン、トークン上場に向けたアドバイスや、豊富なTGE経験を活かしたマーケットメーカーとのコミュニケーションサポート、トークンサプライ戦略の策定サポート、コード監査ファームへの紹介などが挙げられている。

また「TGE Catalyst Grant」では、HTX、Gate.io、MEXC、BitgetやPoloniexなどの主要CEXと連携しているとのことだ。

なお同プログラムから支援を受けるには、専用フォームから申請を行う必要がある。

「Astar zkEVM」とは

「Astar zkEVM」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した「Polygon CDK(ポリゴン・チェーン開発キット)」によって開発されたイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューション。3月6日にメインネットローンチしていた。

「Astar zkEVM」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した「Polygon CDK(ポリゴン・チェーン開発キット)」によって開発されたイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューション。

また「Astar zkEVM」は、「Polygon CDK」開発元のポリゴンラボ(Polygon Labs)構築の「アグレイヤー(AggLayer)」に接続した最初のブロックチェーンでもある。「アグレイヤー」は、ブロックチェーンを統合したネットワークの構築を目的にしたアグリゲーションレイヤープロトコルだ。

「Astar zkEVM」は、安全でスケーラブル、ガス効率の良いプラットフォームを企業に提供することに重点を置いたプロジェクトだ。アスターネットワークのエコシステムが提供してきた相互運用性に加え、zkp活用により高度な処理能力・拡張性(スケーラビリティ)・安全性・UXを実現できると発表されている。またブロックチェーン最大規模のユーザー数を有するイーサリアムの拡張機能であるレイヤー2技術を実装し、EVM環境と同等のEVM等価性を保持しているとのこと。

また「Astar zkEVM」のGas代(取引手数料)はイーサリアムと比較して約95%から98%ほど削減されており、他のレイヤー2と比較しても安いGas代が設定されているとのことだ。

「Astar zkEVM」は、日本国内の事業者にとって最も利用しやすいブロックチェーンとなることを目指しているという。

すでに、博報堂とJALのプロジェクトである「KOKYO NFT」や、デロイトトーマツとスポーツ省の実証実験、トレーディングカードRWAプラットフォームのPACKS、秋元康氏が総合プロジュースを務めるアイドルプロジェクトのYOAKEの他、HIS、マツダ、カシオによるNFTなど、様々なプロジェクト・企業が「Astar zkEVM」の採択を発表している。

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参考:アスター
images:iStocks/Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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