コインベース、ビットコインの「ライトニングネットワーク」導入

コインベースがLN導入

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ビットコイン(BTC)のライトニングネットワーク(Lightning Network:LN)を導入した。同取引所より4月30日に発表されている。

なおコインベースはLN導入にあたり、LN決済事業者のライトスパーク(Lightspark)と提携したとのこと。

発表によると同取引所のLNでは、トランザクション毎にBTCの受信側のユーザーが生成した請求書を送信側のユーザーへ送付する必要があるという。送信側は受信側から共有された請求書をBTC送信時に登録することで、LNによるBTC送信が可能になるとのこと。

なお受信側が生成する請求書の期限は、72時間とのことだ。

このことから今回のコインベースのLN導入は、同取引所のユーザー同士が利用できるものとなるようだ。

コインベースのLNは、同取引所利用可能地域のうち、ニューヨークとカナダでは利用できないとのこと。またLNの他に通常通りビットコインネットワークでのBTC送受信は引き続き対応されている。

ライトニングネットワークは、ビットコインブロックチェーンのオフチェーン・スケーリングソリューション。ブロックチェーンの外で取引を行うオフチェーン取引により、BTCの決済速度の向上や少額決済(マイクロペイメント)、安価な送金手数料を実現する技術である。

コインベースでは今までのBTCのオンチェーン送受信では、10分から2時間かかる可能性もあったというが、LNであれば即時の送受信が可能となる。

なお同取引所では、昨年9月にLNの導入決定を発表していた。その際に同取引所CEOのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は、LN導入開始時期について「統合に時間がかかるため、しばらくお待ちください」と伝えていた。

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参考:コインベースコインベース②
images:iStocks/tampatra

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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