ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け

ビットコイン改善提案「BIP-420」が公開

ビットコイン(BTC)におけるスマートコントラクト実装などの機能拡充に向けた、改善提案「BIP-420」が正式公開された。「BIP-420」提案者ウディ・ヴェルトハイマー(Udi Wertheimer)氏が4月23日発表した。

ヴェルトハイマー氏は、ビットコイン「オーディナルズ(Ordinals)」のNFTブランド「タップルートウィザーズ(Taproot Wizards)」の共同創設者である。

「BIP-420」は、オペコード「OP_CAT」を再定義した提案とのこと。「OP_CAT」は、ビットコイン発明者サトシ・ナカモトが2010年にビットコインスタックから削除したオペコードだ。

仮に「BIP-420」がビットコインに実装された際には、スマートコントラクトの追加やオンチェーン取引、ブリッジ、ゼロ知識証明(zkp:zero knowledge proof)の検証などがビットコインで可能になるとのこと。

なおビットコインコミュニティにおける「OP_CAT」のアップグレードに関する議論に向け、同提案は正式なビットコイン改善提案としてBIP番号420が割り振られたという。

ちなみにBIPは、Bitcoin Improvement Proposal(ビットコイン改善提案)の略称だ。コミュニティ対しての情報提供と議論の促進をするための提案の詳細を説明するドキュメント(文書)となっている。今回の「BIP-420」では「OP_CAT」に関する提案の他に、提案の動機やどのように機能・実装するか等が文書化されている。

なおBIPがビットコインに実装される為には、そのBIPがコミュニティ内で採用される必要がある。

また番号の割り振りについては、BIPの採用に向けてコミュニティが議論しやすくする為の通し番号となっている(420OP_CAT341=タップルートというように共通認識できるため)。

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参考:オールインビッツ
images:iStocks/Cemile-Bingol

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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