アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ

Aptos Ascend構築へ向け

レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」開発のアプトスラボ(Aptos Labs)が、機関投資家向けプラットフォーム「Aptos Ascend」の構築へ向け、大手ハイテク企業及び金融企業とパートナーシップを結んだと4月18日発表した。

アプトスラボが提携したのは、韓国通信大手のSKテレコム、米マイクロソフト(Microsoft)、投資企業のブレバン・ハワード(Brevan Howard)、米大手コンサルのボストンコンサルティンググループ(Boston Consulting Group:BCG)だ。

「Aptos Ascend」は金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームで、同製品にはクラウドコンピューティングプラットフォームの「マイクロソフトアジュール(Microsoft Azure)」と、大規模な言語生成Alモデルを使用できるAlサービス「アジュールオープンAIサービス(Azure OpenAI Service)」が使用される予定とのことだ。

また同製品には、デジタル資産と資産管理サービスを提供する金融機関を支援するために、ブレバン・ハワードの有する市場投資の専門知識や、トランザクションを確保するためにSKテレコムのウォレット・アズ・ア・サービスが採用されているという。

またBCGはコンサルティングパートナーとしてグローバルクラスの戦略コンサルティングを担うとのことだ。

アプトスラボは昨年6月、マイクロソフトと提携し、「アジュールオープンAIサービス」をアプトスネットワークに統合している。

また昨年11月にはSKテレコムと、デジタルウォレットサービス「Tウォレット」の事業強化のために提携している。

ブロックチェーンメディアのザ・ブロック(The Block)が確認したリリースによれば、アプトスラボの共同創業者兼CEOのモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏は、「グローバルな機関投資家は、顧客にサービスを提供し、国境を越えて活動し、あらゆるレベルの規制を遵守するために、優れたレベルのコンプライアンス、セキュリティ、信頼、イノベーションを必要としている」とし、「SKテレコム、ブレバン・ハワード、マイクロソフトとの協業により、Aptos Ascendは世界の金融機関、銀行、テクノロジー先進国の金融市場に、今後何年にもわたって進化するAptos上の分散型金融へのパフォーマンス、コンプライアンス、セキュア、スケーラブルなゲートウェイを提供していく」と述べている。

アプトスとは

「アプトス」は2022年10月にメインネットローンチしたL1ブロックチェーン。メタ(旧フェイスブック)のデジタル資産事業ディエム(Diem)の開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が開発を主導している。なお「アプトスネットワーク」の開発言語はディエムが開発した「Move(ムーヴ)」が採用されている。

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参考:The Block
images:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna・Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者