コインチェックがLiskのステーキングサービスの提供を開始
コインチェック株式会社が、同社運営の仮想通貨取引所Coincheckにおいて、Lisk(LSK)を対象としたステーキングサービス(β版)の提供を開始したことを発表。
同サービスは、取引所やカストディなどの顧客の秘密鍵を管理するサービスを提供する事業者において世界初の試みとなるとのこと。
同サービスは実証実験の一貫として行われ、CoincheckでLSKを保有しているユーザーに対し、同社がデリゲートへ行う投票(Voting)の報酬を保有量に応じて付与するものとのこと。
また同サービスは、コンセンサスアルゴリズムDPoSの仕組みをもつLiskネットワークを対象とし、同社の預かり資産の一部を利用してLiskネットワークのデリゲートへの投票を実施する。同社が投票したデリゲートが上位101位までに選出された場合、デリゲートが受け取るForging報酬の一部を投票の報酬として同社が受領し、CoincheckでLSKを保有しているユーザーに対して、保有量に応じて付与がされる。
報酬の付与対象者は、Coincheckの「取引アカウント」にて1日あたり平均10LSK以上保有しているもしくは「貸仮想通貨アカウント」にて貸出中でないLSKを1日あたり平均10LSK以上保有しており、付与実施時点で当該アカウントが通常通り利用できる状態となっているユーザーとのこと。
付与については、同社が報酬を得られた場合にのみ毎週水曜日に実施がされる予定。
報酬額は受領したLSKから手数料を差し引き、ユーザーのLSK保有量に応じて付与がされるとのこと。
編集部のコメント
デリゲート(Delegate)とは、Liskネットワークにおいて、ブロックを生成・承認する代表者を指します。また、DPoS(Delegated Proof of Stake)とは、2014年にDaniel Larimerによって開発されたアルゴリズムであり、デリゲートを選出する仕組みのことです。Liskネットワークでは上位101位までのデリゲートに権限が付与されます。また投票の際の票の重みは、LSKの保有量によって決定されます。(プレスリリース参照)
コインチェックは、LSKの保有量は世界で一番の保有量と供給率を誇っています。(リンク参照)供給率の地位をさらに高め、よりユーザーを抱えこもうとする考えが伺えます。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)