Napier Financeがポイント配布プログラム「Llama Race」開始、TGEに向け

Napier Financeがポイント配布プログラム「Llama Race」開始

DeFi(分散型金融)プロジェクト「ネイピアファイナンス(Napier Finance)」の主要開発元であるネイピアラボ(Napier Labs)が、ソーシャルプログラム「ラマレース(Llama Race)」の開催を4月10日に発表した。

「ネイピアファイナンス」は、「カーブファイナンス(Curve Finance)」の拡張レイヤーとして構築される予定の、利回り取引の流動性ハブだ。「カーブファイナンス」と連携し、デリバティブ資産のような今まで扱うことが困難だった資産をユーザーが取引できるようにする拡張機能サービスだ。なお「カーブファイナンス」は、ステーブルコインの交換(スワップ)に特化したDEX(分散型取引所)である。

同プログラムは「ネイピアファイナンス」のローンチに際して実施されるポイント配布プログラム。指定されたアクティビティをこなすことで「ネイピアポイント」が獲得できるようになっている。

なお同ポイントは、同プロジェクトの独自トークン「NPR」のトークン生成イベント(TGE)にて「NPR」と交換可能だ。今回の発表によると「ネイピアポイント」の総供給量が、「NPR」の総供給量の最大5%に相当するとのことだ。

また同プログラムではリーダーボードが用意されており、ランクが上がることでUIに表示されるユーザーのイラストもレアなものへと変化する。このイラストは同プログラム終了時にNFTとしてミントできるとのことだ。

発表によると「ラマレース」は、「ネイピアポイント」の配布を通じて、「ネイピアファイナンス」と「カーブファイナンス」のエコシステムへのユーザーの貢献が適切に反映されるよう、設計されているとのこと。

今回開始された「ラマレース」は「チャプター1」から「チャプター5」まで予定されている。

「チャプター1」では主にウォレット接続や、ソーシャル・アクティビティを通じて「ネイピアポイント」が獲得できるようになっている。それ以降のチャプターでは、「ネイピアファイナンス」にてLST(リキッド・ステーキング・トークン)やLRT(リキッド・リステーキング・トークン)を保有すること等のアクションを通じて「ネイピアポイント」が得られるとのこと。

なおプログラムが進むにつれて、獲得できる「ネイピアポイント」は減少するとのことだ。

ネイピアラボは昨年11月、プレシードラウンドで約1.5億円の資金調達を完了。同ラウンドには、カーブファイナンス(Curve Finance)、ディファイラマ(DeFiLlama)、コンベックスファイナンス(Convex Finance)、リクイティ(Liquity)などの著名なDeFiプロジェクトを中心に、国内外の投資家らが出資参加した。

なお「ネイピアファイナンス」は元々、ハッカソンから生まれたプロジェクトだ。そのアイデアとプロトタイプは、イーサリアムコミニティのハッカソン ETHOnline 2022 で披露され、Aave や Yearn などの著名な DeFi プロジェクトらから複数の賞を受賞した実績がある。なお「ネイピアファイナンス」の開発をリードするネイピアラボは、日本人起業家の小副川祐輔氏が起業したドバイ拠点の企業だ。

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参考:ネイピア
images:iStocks/ne2pi

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。