DEXアグリゲーター「1inch Network」が暗号資産デビットカード提供へ、Mastercardらと提携で

1インチが暗号資産デビットカードをローンチ

DEX(分散型取引所)アグリゲーターの1インチネットワーク(1inch Network)が、暗号資産(仮想通貨)のデビットカード「1インチカード(The 1inch Card)」を4月8日発表した。

発表によれば同カードは、英Web3フィンテック企業のバーンクス(Baanx)のプラットフォーム「クリプトライフカード(Crypto Life Card)」にて発行され、マスターカード(Mastercard)ネットワークにて独占的に提供されるとのことだ。

「1インチカード」では暗号資産と法定通貨の変換がシームレスに行われるとのこと。これによりユーザーは買い物への暗号資産の使用や、世界中のマスターカードが使えるATMで現金が引き出せるという。

同カードはまず、英国と欧州経済領域(EEA)で提供されるという。また物理的なカードだけでなく、バーチャルのカードの形でも提供されるとのことだ。

1インチの共同設立者であるセルゲイ・クンツ(Sergej Kunz)氏は、「これは、多くのユーザーをDeFi(分散型金融)に取り込むための新たな大きな一歩だ。1インチカードによって、ユーザーはDeFiと伝統的な金融の両方のメリットを享受できる」とコメントしている。

なお「クリプトライフカード」は、ハードウェアウォレット会社のレジャー(Ledger)にも採用されている。

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参考:1inch Network
images:iStocks/gazanfer・sumkinna

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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