セレスティア(TIA)、「Arbitrum Orbit」でBlobstreamサポート開始

Arbitrum OrbitでBlobstreamがサポート開始

モジュラー型ブロックチェーンネットワーク「セレスティア(Celestia)」が、「アービトラムオービット(Arbitrum Orbit)」で「ブロブストリーム(Blobstreaqm)」のサポートを開始したことを4月3日に発表した。

「アービトラムオービット」は、イーサリアム(Ethereum)のL2ネットワークであるアービトラム(Arbitrum)提供のブロックチェーン構築用ツールキットだ。

また「ブロブストリーム」は、イーサリアムを利用した新たなデータ可用性(DA:Data Availability)ソリューション。

データ可用性とは、ユーザーがブロックチェーンのデータが正当かどうかを検証する際にブロックのデータを実際に取得し、利用可能にする機能のこと。これにより不正があったトランザクションを誰でも検証し、異議申し立てできるためセキュリティが担保される。

これまでイーサリアムのL2ネットワークは、DAのソリューションとして2つの方法がとられていた。

一つ目はトランザクションデータをイーサリアムに直接アップロードする方法だ。

そして二つ目は、データ可用性委員会(DAC:Data Availability Committees)と呼ばれる少数のノードグループを用意する方法だ。この方法ではオフチェーンでデータを保存しトランザクションデータの正当性を証明して公開することでデータ可用性を提供している。

二つ目のデータ可用性委員会を用いる方法では、一般的にデータをイーサリアムに直接保存する方法に比べコストが安く、高いスケーラビリティが期待できるメリットがある。ただし少数のノードを信頼する必要があるためセキュリティが低くなってしまうデメリットがあった。

今回「アービトラムオービット」でサポートが開始された「ブロブストリーム」は、これを解決する新しいソリューションとなる。

「ブロブストリーム」は、DACの代わりにセレスティアのPoSシステムを利用することで低価格かつ高スケーラビリティでありながら、高いセキュリティを維持したDAソリューションとなるという。

現在「ブロブストリーム」は、アービトラムオービットおよびベース(Base)ネットワークでサポートされており、それぞれでセレスティアを統合した独自のL2ネットワークを、データ可用性委員会を用意することなく構築可能である。

なお現在同機能は初期段階の実験的なソフトウェアであり、仕様はユーザーの自己責任であると注意喚起されている。

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参考:セレスティアブログ
images:iStocks/Vit_Mar

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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