ロンドン証券取引所、ビットコインとイーサリアムの上場投資証券を5月28日から取引開始

プロ投資家を対象に

ロンドン証券取引所(LSE)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETN(Exchange Traded Note:上場投資証券)を5月28日から取り扱い開始する。LSEが3月25日発表した。

LSEによれば、「取引開始日に最大数の発行体が市場に参加できるようにするために」この日に設定したという。

「この日を選択するにあたり、私たちは、発行体がクリプトETNのファクトシートに詳述されている検討要件を満たすことを確保する必要があることを考慮した。発売日に証券募集を計画している発行体が、金融行為監督機構(FCA)による承認を受けた基本目論見書を必要とするクリプトETNプログラムを設定するための書類準備の時間を確保することができる」とLSEは述べている。

ETNは価格や株価指数等の指標に連動する上場商品で、金融機関が発行する。ETF(上場投資信託)と並ぶ上場投資商品のひとつだ。暗号資産ETNの場合は、暗号資産に連動する形となる。

発表によると、ビットコインとイーサリアムのETNの取引受付は4月8日より開始されるとのこと。

なお5月28日の取引開始日に参加したい発行体は、4月15日までにFCAに登録する必要があり、5月22日正午までに承認される必要があるとのことだ。

なお暗号資産(クリプト)ETNのファクトシートで詳述されている要件の中には、「ロンドン証券取引所で取引が認められるクリプトETNは、適格投資家に適切であり、特に『適格投資家のみ』と指定された取引セグメントでのみ」利用可能だという。

LSEは3月11日、今年第2四半期からビットコインETNとイーサETNの承認申請を受け付けることを発表。

またFCAも同日、認定取引所がプロの投資家向けに暗号資産ETNを上場することを許可することを発表していた。なおこのETNは、投資会社や信用機関などプロの投資家のみ取引が認められる。個人投資家の取引は引き続き禁止となる。暗号資産ETNは英国の上場基準を全て満たす必要があるとFCAは伝えていた。

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参考:発表
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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者