フィリピンSEC、バイナンスへのアクセス遮断措置講じる

未認可のプラットフォーム運営でアクセス遮断へ

フィリピンの証券取引委員会(SEC)が、国家電気通信委員会(NTC)と協力して大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)へのアクセスを3月25日遮断したようだ。SECの3月25日付の声明により明らかとなった。

声明によれば、3月12日にフィリピンSECは、バイナンスが使用するウェブサイトやその他のウェブページのブロックするよう、NTCに正式に要請することを承認したという。

バイナンスはフィリピンSECから認可を受けずにプラットフォームを運営しており、これらのウェブサイトやアプリへの一般市民の継続的なアクセスが、フィリピン人投資家の資金の安全性を脅かすとフィリピンSECは結論づけたという。

フィリピンSECは「同グループはソーシャルメディア上で積極的な宣伝キャンペーンを展開し、フィリピン人をそのプラットフォームを利用した投資や取引活動に誘致している」が、バイナンスは「(規制当局から)一般市民から投資を募るライセンスも、証券の売買のための取引所を設立・運営するライセンスも取得していない」と声明にて述べている。

フィリピンSECは昨年11月、バイナンスへのアクセスを遮断する手続きを開始。

また同国国民に対し、バイナンスが証券や投資商品の販売または提供について未登録であることを警告していた。

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参考:声明
images:iStock/Abscent84・TexBr

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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