エルサルバドルが保有ビットコイン(BTC)の大半をコールドウォレットへ
中米エルサルバドル共和国のナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領が、同国保有のビットコインについて、「大部分」をインターネットから隔離した「コールドウォレット」に移した上で、国内の物理的な施設に保管する方針を3月14日に示した。
同大統領がX(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。
エルサルバドルが保有するビットコインの正確な規模は不明だが、ブケレ氏のソーシャルメディアアカウントによると、4億700万ドル(約607億円)近くに達する5,689.685092BTCを保有している。
ビットコインは14日に、7万3800ドルの史上最高値を記録した。
同国は2021年9月に世界で初めてビットコインを法定通貨として制定した。
なおブケレ氏は2月4日に行われた投票で同国大統領に再選。2029年まで2期目の大統領を務めることになった。
ちなみにブケレ大統領は、2022年春に非常事態を宣言し、かつて国土の大部分を支配していたギャングを撲滅させた実績などから国内で絶大な人気を誇っている。
We’ve decided to transfer a big chunk of our #Bitcoin to a cold wallet, and store that cold wallet in a physical vault within our national territory.
— Nayib Bukele (@nayibbukele) March 14, 2024
You can call it our first #Bitcoin piggy bank
It’s not much, but it’s honest work pic.twitter.com/dqzedykxT1
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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
エルサルバドル、ビットコインの大半をネットから隔離して保管へ
images:Reuters