オランダ中央銀行がCrypto. comに罰金、未登録営業で昨年に

オランダ中央銀行がCrypto. comに罰金

オランダの中央銀行であるオランダ銀行(DNB)が、海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)に対し、罰金を科していたことを3月13日発表した。

DNBの発表によると罰金を科したのは、同取引所がDNBに登録せずにオランダで暗号資産関連サービスを提供していたためであるという。

なお罰金の支払いが命じられたのは昨年10月2日。同取引所運営のForis DAX MT社に対して285万ユーロ(現在の価格で約4.6億円)の罰金を科したとのことだ。

またこのカテゴリーの罰金の基本額は200万ユーロであるというが、今回のケースではコンプライアンス違反の重大性と責任度合いにより基準額から罰金の額が引き上げられたとのこと。

具体的な罰金増額の理由は、クリプトドットコムによる違反が2020年5月21日から少なくとも2022年11月8日(DNBの審査終了日)までの長期間にわたって続いたことであるという。

オランダでは2020年5月より「マネーロンダリング及びテロ資金供与防止法(Wwft)」に基づいた暗号資産サービスプロバイダーの登録制を導入している。

なおDNBは昨年1月にコインベース(Coinbase)に対し、クリプトドットコムと同様の理由で332.5万ユーロの罰金を科していた。

また昨年6月には、バイナンス(Binance)がオランダの規制当局から暗号資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得できなかったため、同国の市場から撤退している。

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参考:DNB
images:iStocks/Abscent84・butenkow

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。