ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」、運用資産総額150億ドルを突破

IBITの運用資産が約2.2兆円超に

ブラックロックの現物ビットコインETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」が、3月12日で運用資産150億ドル(約2.2兆円)に達した。ビットメックスリサーチ(BitMEX Research)のデータにて確認できる。

データによれば、「IBIT」の運用資産はビットコイン換算で、約212,000ビットコイン(約154億ドル:約2.2兆円)超となった。

なおフィデリティの「フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund:FBTC)」は126,000ビットコイン(約92億ドル:約1.3兆円)を突破、アークと21シェアーズの「アーク21シェアーズ・ビットコインETF(ARK 21Shares Bitcoin ETF:ARKB)」は38,000ビットコイン(約28億ドル:約4139億円)超で3位につけている。

一方、グレースケール(Grayscale)のGBTCの運用資産は、381,000ビットコイン弱(約270億ドル:約4兆円)となった。この数字は現物ビットコインETFの取引開始時の約611,000ビットコイン(約447億ドル:約6.6兆円)からおよそ38%減少した格好となる。

グレースケールの「GBTC」は他社に比べ、取引手数料が高く設定されており、こういった要因も流出が続く一因と見られている。

ブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は3月13日に自身のXアカウントにて、「GBTCは、過去15年間の累計で、どのETFよりも2番目に多くの資金流出を見ている」と述べている。

また、K33リサーチ(K33 Research)のシニアアナリストのヴェトル・ルンデ(Vetle Lunde)氏によれば、全世界で、投資ビークルによるビットコインの運用は約106万ビットコイン(約776億ドル)を超えたようだ。

同氏は3月13日のXにて「3月12日、BTC投資ビークルへの純流入額が過去2番目に多かった。16,979BTCが1日で吸収された。昨日は欧州を除く全地域に純流入。BTC投資ビークルは現在1,068,683BTCを運用している」と報告している。

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images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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