ネクソンがアバラボと提携、「メイプルストーリー」オンチェーン計画はポリゴンから移行

アバラボと提携で

韓国の大手ゲーム開発企業のネクソン(NEXON)が、L1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」の開発会社アバラボ(Ava Labs)と提携し、RPGゲーム「メイプルストーリー(MapleStory)」のオンチェーン版を制作することが3月11日発表された。

「メイプルストーリー」は、ネクソンが2003年に提供を開始したMMORPG。オンチェーン版の「メイプルストーリー」である「メイプルストーリーN(MapleStory N)」は、2024年中に配信される予定だという。

なおネクソンは、「メイプルストーリー」オンチェーン版として、「メイプルストーリー・ユニバース(MapleStory Universe)」の名称で、ポリゴンラボ(Polygon Labs)提供の「ポリゴンスーパーネット(Polygon Supernet)」を利用して昨年3月より開発が進められていた。それが今回、アバランチに移行する格好となった。

なお発表によればアバランチへ移行した理由は、「ネットワークの安全性及び、アバランチの長年にわたる様々なWeb3ゲームの導入・サポート実績が評価されたため」だという。

「メイプルストーリーN」では、プレイヤーがゲーム内の世界を構築し、Web3の報酬を受け取ることができるようだ。なお発表ではユーザーが受け取るWeb3インセンティブの種類は明記されていないが、公式サイトでは、「メイプルストーリーNFT(MapleStory NFT)」が同エコシステムの中核だと説明されている。

また、「メイプルストーリーN」のサブネットには、アバラボの分散クラウドサービス「アバクラウド(AvaCloud)」が利用される予定とのことだ。

アバランチは、処理速度の速いオープンソースプラットフォームを目指し、開発が進められてきたブロックチェーンで、昨年1月にはAWS(アマゾンウェブサービス)がアバランチとの提携を発表している。

アバラボは昨年6月、web3ゲームの構築支援プログラム「アバランチアーケード3(Avalanche Arcad3)」を立ち上げており、初期パートナーには、グリー(GREE)やグミ(gumi)といった国内の大手ソーシャルゲーム企業や、アバランチ(Avalaunch)、AAAゲームスタジオのシュラプネル(Shrapnel)、ブロックチェーンゲームのディファイキングダムス(DeFi Kingdoms)、eスポーツチーム「TSM」のゲームプラットフォームであるブリッツ(Blitz)などが参画しており、各社が共同でweb3ゲームの立ち上げを支援することが発表されていた。

なおアバランチはゲーム関係だけでなく、米銀大手のシティグループやJPモルガン・チェース、資産運用の米ウィズダムツリーなどの大手金融機関の概念実証プロジェクトにも採用されている。

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参考:アバランチ
images:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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