アーカム、テスラとスペースXのビットコイン保有数を特定か

テスラとスペースXのビットコイン保有数が特定か

米テスラ(Tesla)および米スペースX(SpaceX)のビットコイン(Bitcoin)アドレスを特定したと、オンチェーン情報の追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」が公式Xより3月7日発表した。

アーカムが公開した情報によると、現在テスラは68アドレスにて11,509BTCを保有。またスペースXは28アドレスにて8,285BTCを保有しているという。

それぞれの保有数を米ドル換算(3/8 11:00時点)すると、テスラのBTCは約7.73億ドル、スペースXは約5.56億ドルになるのことだ。

両社のアドレスであることの信ぴょう性については、アーカムは自社が確認したオンチェーンの資金の流れがテスラとスペースXの財務諸表と一致していると説明。

「テスラは2021年1月に15億ドルのBTCを購入し、2回BTCを売却した。また2021年第1四半期には2.72億ドルのBTCを売却。そして2022年第2四半期には9.36億ドルのBTCを売却した」と一致した資金の流れについてアーカムは述べている。

その他にもアーカムは、テスラが2021年3月24日から5月12日の間にビットコインによるテスラ車購入を受け付けていたと述べ、このことが特定したオンチェーン情報と一致することを示唆した。

なおテスラは過去の決算発表でBTC保有状況を明らかにしていた。まずは2021年2月に15.5億ドル相当のBTC購入を公開(BTC数の表記無し)。同年3月には保有10%となる約4,320BTCを売却。続いて翌年2022年第2四半期に保有75%の29,160BTCを売却。そして2023年第4四半期の決算資料ではBTCに言及がなく、残高9,720BTCに変動がないと思われていた。

ただし今回アーカムが公開した情報によるとテスラの残高は11,509BTC。この数字が正しいものであればテスラは今年に入り1,789BTCを取得したことになり、このことが今後テスラより報告される可能性もある。

なおスペースXについては、2021年と2022年にBTCの売却がバランスシートに損失計上として記載されていたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が昨年8月に報じていた。なお売却したとされるビットコインは3.73億ドル相当とのこと。

なお、このことはWSJが独自に入手した、スペースXの財務状況が記載された文書をもとに報道されている。スペースXは非上場企業であり、米国の制度では年次報告書などの情報開示義務は無いため、同社の財務情報は入手困難である。

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参考:テスラアドレス情報スペースXアドレス情報
images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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