グレイスケールが「暗号資産ステーキング投資信託」提供開始、純資産220万ドル以上の投資家対象に

暗号資産ステーキング投資信託提供開始

暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール(Grayscale)が、新たな暗号資産(仮想通貨)投資信託商品の提供を開始したと3月6日発表した。

グレースケールが発表した商品は「グレースケール・ダイナミック・インカム・ファンド(Grayscale Dynamic Income Fund :GDIF)」。同商品では、投資銘柄をステーキングし、その報酬を4半期ごとに「GDIF」保有者に分配する。

なお「GDIF」の投資銘柄はソラナ(SOL)、アプトス(Aptos)、セレスティア(Celestia)、コインベースステークドイーサ(Coinbase Staked ETH)、コスモス(Cosmos)、ニア(Near)、オズモシス(Osmosis)、ポルカドット(Polkadot)、セイ(SEI)の9つだ。

なお「GDIF」は、運用資産額が110万ドル(約1.6億円)以上、または純資産が220万ドル(約3.2億円)以上の適格投資家にのみサービス提供される。

グレースケールのCEOであるマイケル・ソネシャイン(Michael Sonnenshein)氏は「当社初のアクティブ運用ファンドであるGDIFは、当社の商品群の重要な拡大であり、投資家は単一の投資ビークルの利便性と慣れ親しみやすさにより、マルチアセット・ステーキングに参加できる」と述べている。

なおグレースケールは、現物ビットコインETF「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」を提供している。同社は現在、米証券取引委員会(SEC)に対し、この「GBTC」のオプションを認めるよう働きかけている。

オプションは、株式や上場商品などの資産を、設定された日付までにあらかじめ決められた価格で売買する「権利」を保有者に与える上場(市場)デリバティブ。トレーダーにとっては購買力を増幅させる安価な手段であり、機関投資家にとってはリスクヘッジに利用されることが多い。

またグレイスケールは現在、同社提供の現物イーサリアムの投資信託を「グレイースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」ETFへ転換することをSECに申請中だ。

なおSECは、同投資信託のETF転換の承認可否をこれまでに2度延期している。

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参考:グレースケール
images:iStock/eugenesergeev・Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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