Fidelity Dijital Assetsがヨーロッパ支店を設立、StateStreetとGeminiがパートナーシップ提携、英Coinfloorがイーサの上場を廃止へなどのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

Fidelity Dijital Assetsがヨーロッパ支店を設立

・Fidelity Digital Assetsが、ビジネスをヨーロッパに拡大するためにイギリスに新しい支店を設立したことを発表

・新しい支店は、欧州に拠点を置くファンドやファミリーオフィスに対してカストディおよび仮想通貨の取引・執行サービスを提供する予定。しかし、現時点では、同社は規制上の許可を得れていない

・Fidelity Digital Assetsの社長Tom Jessop氏は「アメリカで1年以上前にFidelity Digital Assetsを開始して以来、機関投資家やコミュニティからの大きな関心と関与が見られています。また、市場インフラ企業への継続的な企業投資やベンチャー投資、および従来の取引所のデジタル資産エコシステムへの参入も奨励しています」とコメントしている

総運用資産32兆ドル企業StateStreetとGeminiがパートナーシップ提携

・アメリカ大手資産運用企業State Street(ステートストリート)がGemini Custody(ジェミナイ・カストディ)とデジタルアセットのトライアルのためパートナーシップを提携

・そして、両社はビットコインとイーサリアムを試験運用する。この2種類を選んだ理由は、流動性が高いからだ

・パートナーシップの目的は、Geminiが提供する仮想通貨のカストディサービスで保管している顧客の仮想通貨の財務報告をトラックし、StateStreetが保有する既存資産のサービスと仮想通貨の財務報告と統合すること

・State StreetのディレクターであるRalph Achkar氏は「多くのお客様からの需要はまだ小さいですが、数は増大しています。そのために、オープンモデルを選択し、デジタル資産分野で確立され、規制に準拠したビジネスプレーヤーとしてGeminiとトライアルを開始しました」と述べている

・GeminiのCEOであるTyler Winklevoss氏は「State Streetとの連携は、Geminiとデジタル資産の主流資産クラスの重要なマイルストーンです。数兆ドルの運用資産があることからもわかるように、State Streetはセキュリティに妥協することは絶対にありません。Geminiも当然、妥協しません。そして、このパートナーシップにより、伝統的な投資家は、信頼できる規制された金融機関を通じてポートフォリオの資本をよりシームレスにデジタル資産に割り当てることができるようになり、お金の未来へのより良い橋を築くことができます」と述べている

英Coinfloorがイーサの上場を廃止へ

・英仮想通貨取所Coinfloorがイーサリアムのイーサ(ETH)の上場を廃止し、2020年1月3日より取り扱い銘柄をビットコインのみにすることを発表

・Coinfloorの創業者兼CEOであるObi Nwosu氏は、ビットコインが実績やブランド認知が出来ており、最高の通貨になりうる可能性があるとプレスリリースにてコメントをしている

・一方イーサリアムのアップグレードについて完了するまで数年がかかるとみており、またアップグレードによりイーサリアムに2つのバージョンが実行される可能性があり、操作の複雑性が増す可能性があると考えてると、コインデスクの取材に同氏が答えている

・ちなみにこれによりETHの売買が同日より対応ができなくなるが、保管と引き出しについては同日以降も可能とのこと。なお保管手数料は増額されるとのこと

LCNEMが独自ブロックチェーン開発可能人材の育成プログラムを発表

・株式会社LCNEMが、独自ブロックチェーンを開発できる人材を育成するために、教育事業を開始することを発表 ・同事業において提供される育成プログラムは全てオンラインで行われ、最速2ヵ月で実践的なブロックチェーン技術が習得できるとのこと

・また同プログラムは、プログラミング実務経験の有無によって2つのプログラムが提供されるとのこと

・プログラミング実務経験(3年以上)が有る場合に提供されるプログラムの内容は、2ヶ月間の基礎的かつ実践的なブロックチェーンシステム開発の教育が行われる。主要なパブリックチェーンに関することのみではなく、Cosmosなど最先端なブロックチェーンに関する知見と技術力を提供されるとのこと(募集人数4名、フルタイム受講非必須の為、受講費は1か月あたり税抜30,000円)

・プログラミング実務経験が1年未満の場合に提供されるプログラムの内容は、最短6ヶ月でプログラミングの勉強方法から、基礎的かつ実践的なプログラミングとブロックチェーンの教育までが行われる。プログラミングに関してはAngular、Typescript、Golangなどが中心となり、ブロックチェーンに関しては、主要なパブリックチェーンに関することのみではなく、Cosmosなど最先端なブロックチェーンに関する知見と技術力を提供されるとのこと(募集人数3名、受講料は無料、フルタイム受講必須)

・共にプログラム開始は2020年1月を予定。成績優秀な場合は受講終了後に正社員としてスカウトをする可能性があるとのこと

・契約形態、応募方法についてなど詳細はこちら

 

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(images:iStock / artsstock,ElenVD)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。