ワールドコイン(WLD)関連企業TFHがSolanaウォレット「Ottr」買収。チームは「World App」開発に移行

TFHがSolanaベースウォレット「Ottr」買収

暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールドコイン(Worldcoin)」関連企業のツールズ・フォー・ヒューマニティ(TFH:Tools For Humanity)が、ソラナ(Solana)基盤のウォレット「オットルウォレット(Ottr Wallet)」開発元のオットルファイナンス(Ottr Finance)を買収した。オットルファイナンスが3月1日発表した。またTFHもオットルファイナンスの発表を公式Xにてリポストしている。

なお買収額については非公開のようだ。

発表によると、この買収でオットルファイナンスのチームはTFHへ移行するという。これにより同チームの開発もワールドコインの「World App」へ完全に移行し、「オットルウォレット」は廃止するとのことだ。

これに伴い同ウォレットユーザーは、ファントム(Phantom)やソルフレア(Solflare)などの他のソラナ互換ウォレットへ移行する必要があるとのこと。

「オットルウォレット」のバックエンドサービスは今後3ヶ月間運用され、6月1日にはApp Storeから同ウォレットは削除されるとのことだ。

なお先日2月28日にソラナ互換ウォレット提供と暗号資産取引所運営のバックパック(Backpack)が、戦略的シリーズAラウンドを総額1700万ドル(約25.6億円)でクロージングしている。

ワールドコインは、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供するオープンエーアイ(OpenAI)のCEOであるサム・アルトマン(Sam Altman)氏と物理学者のアレックス・ブラニア(Alex Blania)氏により設立され、7月24日に正式ローンチしたプロジェクト。TFHは両氏が創業者で、現在はワールドコインプロジェクト用のツールを構築している。

ワールドコインは「オーブ(Orb)」と呼ばれるボール状のデバイスで網膜をスキャンし、各人それぞれの虹彩の特徴をデジタルコードに変換することで個人を識別する「World ID」を発行する。現在このスキャンは無料ででき、スキャンしたユーザーは現在無料の暗号資産「Worldcoin(WLD)」を受け取れる。この「WLD」の配布により、ベーシックインカム実現も計画されているという。

ちなみに「WLD」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューションOPメインネット上にて発行されている。

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参考:Ottr
images:iStocks/ivanmollov・Pict-Rider

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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