「Dencun」メインネット実装日が3月13日に正式決定
イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」のメインネット実装日が3月13日に正式に決定した。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が公式ブログより2月27日発表した。
発表によると具体的な実装時間は、3月13日13:55:35(世界協定時:日本時間で同日22:55:35)とのこと。同時刻に発生する「エポック269568」よりメインネットにてアップグレード内容がアクティブになるという。
なおエポックとは、32ブロック分のトランザクションがまとめられたブロックの束の単位である。
「デンクン」アップグレードは、実行層(EL:Execution Layer)の「カンクン(Cancun)」アップグレードとコンセンサス層(CL:Consensus Layer)の「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードを合わせた名称だ。
なお「デンクン」で注目されているのは実行層の「カンクン」アップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」導入だ。
「プロトダンクシャーディング」は、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。
同技術は、イーサリアムに新たなトランザクション形式「シャード・ブロブ・トランザクション(shard blob transaction)」の追加で実現するとのこと。
なお「デンクン」は2023年4月に実施された「シャペラ(Shapella)」以来のハードフォークを伴うイーサリアムの大型アップグレードだ。これまでに「ゴエリ(Goerli)」、「セポリア(Sepolia)」、「ホルスキー(Holesky)」といった3つのテストネットで実装されている。
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参考:イーサリアム財団
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