英ロイズ銀行、ブロックチェーン活用の電子船荷証券(eBL)ネットワークに参加

WAVE BLに参加

英ロイズ銀行(Lloyds Bank)が、船荷証券ソリューション「WAVE BL」の電子貿易文書プラットフォームに参加したことを2月26日発表した。

これによりロイズ銀行の顧客は、電子船荷証券(eBL)を「WAVE BL」の136カ国のメンバー・ネットワーク間で取引できるようになったとのこと。なお発表によれば、英国の銀行として「WAVE BL」に参加するのは、ロイズ銀行が初だという。

船荷証券は、売り手が最終顧客に商品を発送する際に運送会社から発行され、発送される商品の「受領証」として機能する。商品代金の支払い(もしくは後日払いへの同意)が確認されると、船荷証券は買い手に渡され、買い手は商品到着時に代金を請求することができる仕組みだ。

このように船荷証券は国際貿易における重要文書だが、現状のところ、大半は紙媒体だ。

従来の紙媒体の船荷証券と比べ、ブロックチェーンベースのeBLは取引スピードや安全性、業務効率をはるかに向上させるが、その普及率はまだ2%程度だという。

ロイズ銀行は昨年10月にFITアライアンス(Future of International Trade[FIT]Alliance)の電子船荷証券(eBLs)宣言に署名している。

同宣言は、2030年までにeBLを全世界で100%普及させることを目標としている。

ウェーブBL(WaveBL)社は、MSC、ZIM、ハパックロイド(Hapag Lloyd)、ONEといった主要コンテナ輸送会社を顧客として抱えている。

またZIMはウェーブBLの初期投資家でもある。

またウェーブBLは昨年、シリーズBラウンドで2600万ドル(約39億円)の資金調達を実施。今年1月には同ラウンドで1100万ドル(約16.5億円)の追加調達を発表している。

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参考:ロイド銀行
images:iStocks/your_photo・Rawpixel

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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