通年の売上高も好調
株式や暗号資産(仮想通貨)の取引アプリを提供する米ロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)が、2023年第4四半期と通年の業績を2月13日報告した。
報告によれば、同社の昨年の売上高は前年比37%増の19 億ドル(約2860億円)。第4四半期の暗号資産収益は10%増の4300万ドル(約65億円)に達したという。なお取引全体の収入は、前年同期比で8%増の2億ドル(約301億円)とのことだ。
なお第4四半期の月間アクティブユーザー数(MAU)は4%減の1090万人。預かり資産(AUC)は前年比65%増の1,026億ドル(約15.4兆円)となったとのこと。この結果は、主に継続的な正味預かり資産と株式評価の上昇によるものだとロビンフッドは報告している。
同社CEO兼共同創設者のヴラド・テネフ(Vlad Tenev)氏は、2023年を「取引市場シェアが拡大し、世界的な事業拡大を開始した好調な年だった」と評価。2024年も「第1四半期前半までに、すでに2023年第4四半期全体よりも多くのファンド顧客と純預金を獲得しており、好調なスタートを切った」と報告している。
ロビンフッドは昨年12月、EU(欧州連合)の対象顧客向けに「ロビンフッドクリプト(Robinhood Crypto)」アプリを提供開始。英国でのブローカー待機者リストも開設した。
「ロビンフッドクリプト」は、26銘柄の暗号資産の購入・販売・保管が可能なプラットフォーム。EUEUでの提供開始時には、サインアップおよび友達紹介にて、最大で1ビットコイン(BTC)が受け取れる特典も提供されていた。
ロビンフッドは今回の報告書にて、英国とEUへの進出に続き、「米国外でも顧客基盤を拡大し続ける機会を模索する予定」と述べている。
またロビンフッドは、1月10日(現地時間)に米証券取引委員会(SEC)が承認した現物ビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)全11銘柄を翌11日朝より取扱い開始していた。
関連ニュース
- 米ロビンフッド、現物ビットコインETF11銘柄を取扱い開始
- ロビンフッドがEUで「Robinhood Crypto」提供開始、取引でBTC付与特典も
- 米ロビンフッドが暗号資産ウォレットをiOSで正式公開、全世界ユーザー利用可能に
- 米ロビンフッド、IPO申請のため上場目論見書を提出
- 米ロビンフッドのBTC保有数が3位、ETHは5位であることが判明
参考:ロビンフッド
images:Reuters