イーサリアム大型アップグレード「Dencun」がテストネット「Holesky」に実装完了、残すは本番実装

DencunがHoleskyに実装完了

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」が、テストネットの「ホレスキー(Holesky)」に実装された。このテストネット実装が問題なく完了すれば、次回はメインネットへの本番実装に進むことになる。

なお今回の「ホレスキー」への「デンクン」実装は、「エポック29696」となる2月7日11:35(日本時間同日20:35)に実施された。

今回の実装までには、2つのテストネットで「デンクン」は実施。1月17日に「ゴエリ(Goerli)」、1月30日には「セポリア(Sepolia)」にデプロイされている。

メインネットへの実装日については、3月となることが予想されている。具体的には、本日8日に行われるイーサリアムのコア開発者による定例会議にて設定される予定だ。

「デンクン」アップグレードは、実行層(EL:Execution Layer)の「カンクン(Cancun)」アップグレードとコンセンサス層(CL:Consensus Layer)の「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードを合わせた名称だ。

なお「デンクン」で注目されているのは実行層の「カンクン」アップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」導入だ。

「プロトダンクシャーディング」は、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。