三菱商事のサーモン養殖子会社がIBM Food Trustを導入、中国人民銀行がBCを金融業界標準に追加、ステイクテクノロジーズが、新サービス「SESP」を提供開始などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

三菱商事のサーモン養殖子会社がIBM Food Trustを導入

・三菱商事の100%子会社である諾サーモン養殖会社Cermaq(サーマック)が、サーモンの食品サプライチェーンの追跡にIBM Food Trustを導入したことを発表

・同社は仏スモークサーモンブランド会社Labeyrie(ラベイリー)と協力し、既にフランスの消費者へ向けて履歴書付きのスモークサーモンの提供を行っているとのこと

・消費者は製品のパッケージにあるQRコードをスマートフォンなどの専用アプリで読み取ることで、サーモンの情報を確認することができる

・消費者の確認できるサーモンの情報は、サーモンの起源、いつ孵化したのか、どの淡水施設から来たのか、海水から移動したときの大きさ、どの海水施設で養殖したのか、その他ワクチン接種の有無や健康状態や摂取したエサの種類や捕獲した時期などとのこと

中国人民銀行がブロックチェーンを金融業界標準に追加

・中国人民銀行副総裁のファン・イーフェイ氏が11月20日に開催された中国の全国金融標準化技術委員会2019で、人工知能、ブロックチェーン、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの17のテクノロジーを金融業界標準に加えたと話たことをXhihua Newsが報じた

・現在、中国は65の国家金融基準と252の金融業界基準を制定している。特に、モバイルペイメントのクライアントの技術仕様や音声認証アプリケーションの標準などが、中国の金融業界の安定的な発展に強力にサポートしているようだ

・イーフェイ氏は「現在、技術基準の不足や古さなど、金融分野にはまだ問題があります。そして、金融サービスと管理基準は弱く、質の高い金融の発展に対応するには一定の距離があります」とコメント

・さらにイーフェイ氏は「金融業界における人工知能、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーン、その他のアプリケーションの開発動向に準拠し、データセキュリティに焦点を当てて、金融基準の再構築をして主要分野の欠点を緊急に埋める必要があります」と述べた

・さらに、イーフェイ氏は「中国の動きによって、金融標準の国際化を加速し、金融標準化研究を積極的に実施し、金融標準化人材の開拓に努め、金融ガバナンスシステムとガバナンス機能の近代化において基本的かつ戦略的な役割を果たしていかなければならない」と強調して、伝えた

バイナンスがインドの仮想通貨取引所WazirXを買収

・仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、インドの仮想通貨取引所WazirXを買収し、インド市場へ参入することを発表

・買収により、Binanceは11月25日からインドの法定通貨ルピーで、仮想通貨を売買することができるようになる

・CZは「インドの若い世代は、新しい金融技術を採用し、金融インフラを構築していくでしょう。これは、インドが世界のブロックチェーンイノベーションセンターとして機能するために重要な役割を果たすと思います。」と答えている

・WazirXのニシャル・シェティCEOは「仮想通貨の次のイノベーションは、世界中の発展途上国から生じると思います。 10億人以上の人口を抱えるインドは、大規模な仮想通貨の採用が準備されており、Binanceの買収により、インドだけでなく、すべての発展途上国に対応する機会が得られます。 この買収は、世界を分散化するというBinanceの共有ミッションを達成するためのさらに別のステップになるでしょう」とコメント

CZがバイナンス上海オフィスの存在と警察立ち入りを否定

・仮想通貨取引所バイナンス(Binance)のCEOであるCZが、米国仮想通貨メディア「The Block」の「Binance’s Shanghai office shut down following police raid, sources say」という記事の報道を否定

・CZは「Binanceは上海にオフィスを構えていないし、警察の襲撃などの事実はない」とツイート

・さらにCZは「中国オフィスを構えている4つの取引所のうち2社が、Binanceへの恐れ、不安、疑いを広めるために、ニュースメディアやKOLに報酬を支払っている」とツイート

ロリーとナイキが提携し、スニーカーを購入するとBTCがキャッシュバック

・サイトを経由して買い物をするとビットコインが還元されるWebサービス「Lolli.com」を運営するLolliが、NIKEと提携したことを発表

・これによりLolli.comを経由してNIKEのスニーカーを購入すると、最大3%のビットコインがキャッシュバックされるとのこと

・同サービスは、現時点で米国在住のユーザーに限定して提供されている

・同サービスには、マークジェイコブス、クロックス、ジミーチュウなど他にも500以上のブランドを取り扱っている

ステイクテクノロジーズが、新サービス「Stake Enterprise Substrate Package」を提供開始

・ステイクテクノロジーズ株式会社が、新サービス「Stake Enterprise Substrate Package(SESP)」の提供開始を発表

・SESPは、Substrateを用いてビジネスの要件定義から実証実験、商用開発、運用の一連の流れを通期一貫サポートするプログラムとのこと

・SESP導入のプロセスは、プランニング、PoC、開発、運用BaaSの4ステップとなっている

・プランの詳細ならび価格設定については、サポートチームまで問い合わせが必要とのこと

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(images:iStock / artsstock))

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。