英国の元財務大臣、米コインベースのアドバイザーに

英国の元財務大臣がコインベースのアドバイザーに

英国の元財務大臣であるジョージ・オズボーン(George Osborne)氏が、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースグローバル(Coinbase Global)の諮問委員会に加わったと同取引所が水曜日に発表した。

なおコインベースは米国の規制圧力の中で国際的に成長しようとしている。

52歳のオズボーン氏は、2010年から2016年のEU離脱国民投票後に職を失うまで財務大臣を務めた。 その後、ロンドン新聞の編集者を経て、現在は独立系投資銀行ロビーウォーショー(Robey Warshaw)のパートナーとなり、大英博物館の館長も務めている。

オズボーン氏は声明で「現在、金融分野では膨大な量のエキサイティングなイノベーションが起こっている。ブロックチェーンは金融市場とオンライン取引を変革している。コインベースはこうした発展の最前線にある」と述べた。

コインベースのチーフ・ポリシー・オフィサーであるファリヤル・シルザド(Faryar Shirzad)氏は、オズボーン氏の洞察力と経験を頼りに、同社は世界中でコインベースを成長させていくと述べた。

世界最大の上場暗号資産取引所であるコインベースは、規則に違反しているとして米証券取引委員会(SEC)から訴訟を起こされた。

SECは昨年6月、同社が有価証券として登録されるべきだったソラナ(Solana)、カルダノ(Cardano)、ポリゴン(Polygon)を含む少なくとも13種類のトークンの取引を促進したと発表した。

コインベースは、株式や債券とは異なり、暗号資産は投資契約の定義を満たしておらず、暗号資産業界の大多数がこのような立場をとっていると主張した。

同社は米国の裁判所に訴訟の却下を求めており、判事は1月に双方の弁論を審理する予定だ。

コインベースは国際的に事業を拡大しており、最近では12月のフランスをはじめ、スペイン、シンガポール、バミューダなど、海外でデジタル通貨サービスを運営するためのライセンスを複数取得している。

コインベースは2012年に設立され、2021年に株式公開を果たしたが、その後、その価値は半分以上になっている。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
British ex-finance minister Osborne joins Coinbase as adviser
Reporting by Tommy Reggiori Wilkes; editing by David Evans
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。