Arbitrum One、チェーンリンクの「Chainlink Function」のサポート開始

Arbitrum OneがChainlink Functionのサポートを開始

「アービトラムワン(Arbitrum One)」が、ブロックチェーンデータプロバイダーのチェーンリンク(Chainlink)提供の「チェーンリンクファンクション(Chainlink Function)」のサポートを開始した。チェーンリンクが公式Xにて1月26日に発表している。

なお「アービトラムワン」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラム(Arbitrum)」の分散型取引所(DeFi)やNFT向けのチェーンである。

またチェーンリンクの「チェーンリンクファンクション」は、チェーンリンクが提供する任意のオフチェーンのAPIとスマートコントラクトの統合を実現するためのプラットフォームだ。開発者は同プラットフォームを利用することで、独自のサーバーを用意することなく、これを実現できる。

今回アービトラムワンが同プロトコルをサポートしたことにより、合計で4つのネットワークで使用可能になった。

現在サポートされているネットワークは、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、アバランチ(Avalanche)、アービトラムワンであり、それぞれのテストネットでも利用可能だ。

ただし現在「チェーンリンクファンクション」は、メインネットベータ版である。そのため重大な変更追加の可能性があることに注意が必要である。

アービトラムの開発を主導するオフチェーンラボ(Offchain Labs)の最高戦略責任者A.J氏は、「アービトラムのテクノロジーを大量に採用するには、Web3を継続的に単純化してWeb2のエクスペリエンスに近づけることが重要です」とし、また「チェーンリンクファンクションは、Web2データに簡単に接続して低コストの計算を体験できるため、アービトラムでの開発者のエクスペリエンスを合理化できます」と語っている。

なおチェーンリンクは先日1月16日、同社提供のクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP:Cross-Chain Interoperability Protocol」と、サークル(Circle)開発のクロスチェーン転送プロトコル「CCTP:Cross-Chain Transfer Protocol」の統合を発表した。これにより開発者は「CCIP」を使用したアプリケーションでネイティブ版のUSDCを利用できるようになった。

関連ニュース

参考:アービトラム財団リリース
images:iStock/Myvector

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

広告

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した