ブリッジプロトコル「Wormhole」、ETHとwstETHをネイティブでブリッジ可能に

WormholeでETHとwstETHをネイティブでブリッジ可能に

クロスチェーンプロトコル「ワームホール(Wormhole)」において、ETHとwstETHをネイティブトークンのままブリッジ可能になったことが1月18日に発表された。

発表によると「ネイティブトークントランスファー機能」により実現した今回の取り組みは、大手DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)のプロトコル「ユニスワップv3(Uniswap v3)」の集中流動性機能を活用したとのこと。

同機能を利用すると、ユーザーは約0.02〜0.04パーセントの手数料でETHやwstETHをブリッジすることが可能だという。ブリッジには送金元のチェーンでのみガス代が使用されるため、宛先チェーンに資産がある必要はないとのことだ。

ネイティブETHのブリッジは、イーサリアム(Ethereum)、アービトラム(Arbitrum)、ベース(Base)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、BNBチェーン(BNB Chain)、アバランチ(Avalanche)の各ブロックチェーン間でサポートされている。

またネイティブwstETHのブリッジはイーサリアム、アービトラム、ベース、オプティミズム、ポリゴン間で利用可能とのことだ。

「wstETH」は、リドにETHを預け入れることで受け取り可能なLST(リキッドステーキングトークン)の「stETH」をラップ(変換)したものだ。

「stETH」では、ステーキング報酬をユーザーのトークン保有量を自動的に増やすことで配布するリベース型トークンとなる。一方で「wstETH」は、報酬の配布を「stETH」との変換率を変更し、価値のみを上げることで行うという。

「ワームホール」は昨年11月に2億2,500万ドル(約331億円)の資金調達を発表した。この資金調達ラウンドは評価額25億ドル(約3,676億円)で行われ、レヴァンハワード(Brevan Howard)、コインベースベンチャーズ(Coinbase Ventures)、マルチコインキャピタル(Multicoin Capital)、ジャンプトレーディング(Jump Trading)、パラファイ(ParaFi)、ダイアレクティック(Dialectic)、ボーダーレスキャピタル(Borderless Capital)、アリントンキャピタル(Arrington Capital)らが参加している。

また「ワームホール」を管理するワームホール財団(Wormhole Foundation)が、「ワームホール」の開発を支援する企業となるワームホールラボ(Wormhole Labs)の設立も発表している。

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参考:ワームホールブログ
images:iStocks/ihor-lishchyshyn

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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