ソラナモバイルが新web3スマホ「Chapter2」予約注文を開始、2025年発送を予定

ソラナの新スマホ「Chapter2」の予約注文が開始

Solana Mobile(ソラナモバイル)が、「Saga(サガ)」に続くweb3スマートフォン「Chapter2(チャプター2)」の予約注文開始を1月17日発表した。なおソラナモバイルは、Solana(ソラナ)ブロックチェーンの主要開発元Solana Labs(ソラナラボ)の子会社だ。

「チャプター2」の出荷は2025年前半とのこと。購入できるのは1名1台で1世帯5台までの制限も設けられている。

また「サガ」では北米および欧州向けに販売されていたが、「チャプター2」では日本を含めたそれ以外の国も販売対象になっている。

ソラナモバイルのサイトを確認すると「チャプター2」の予約注文は3段階に分かれており、予約開始時の「Founder Window(ファウンダーウィンドウ)」では450ドル(約66,500円)で注文が可能だ。この価格は特別価格とのことで、数量も限定をしているという。なお記事執筆時点(1/18 17:30)で「ファウンダーウィンドウ」は間もなく締め切りとなるとのこと。

そして「ファウンダーウィンドウ」に続き「Early Adopter Window(アーリーアドプターウィンドウ)」、「Supporter Window(サポーターウィンドウ)」での注文となるようだが、それぞれの価格や注文開始時期などは現時点では明かされていない。

なお「サガ」の価格は販売当初1,000ドル(約14.5万円)で、その後値下げされ599ドル(約8.7万円)となっていた。

また今回の「チャプター2」の販売では、紹介プログラム「leaderboard(リーダーボード)」が設けられている。注文済みユーザーが発行したリファラルリンクから他のユーザーが予約注文を行うと、リンクを発行したユーザーにポイントが付与される仕組みとなっている。

ポイント獲得者については、今後「Live leaderboard(ライブリーダーボード)」の機能が追加され、その中でポイント獲得者のランキングが公開される予定とのこと。

なお上位の紹介者については、エコシステムチームからの報酬の可能性があるという。ソラナ上のNFT「Mad Lads(マッドラッズ)」のギブアウェイがあるようで、それにはBackpack wallet(バックパックウォレット)を注文時に接続する必要があるとのことだ。

また「サガ」販売時には、各デバイスに付属する譲渡不可能なNFTとなるSaga genesis(サガジェネシス)トークンが付与された。今回の「チャプター2」においても付与が検討されていることが明言されている。

ちなみにサイトを確認する限り、「チャプター2」のスペックや機能については公開されていない。なお「サガ」はアンドロイド(Android)のスマートフォンで、暗号資産(仮想通貨)専用のハードウェアウォレットとしての機能を持ち、6.67インチの有機ELディスプレイと512GBのストレージ、指紋認証スキャナーや2つのバックカメラレンズが搭載されていた。

また「サガ」には、分散型アプリを利用可能にするためのアンドロイド用オープンソースソフトウェアツールキット「Solana Mobile Stack(SMS)」や秘密鍵をウォレット、アプリ、Android OSから分離して保管しながら取引の即時署名を容易にするカストディプロトコル「Seed Vault」などの機能が搭載されている。

「サガ」は昨年12月に販売台数の全てが完売している。なおその背景には、ソラナネットワーク上に発行されているミームコイン「ボンク:Bonk(BONK)」の価格高騰が関係しているようだ。「BONK」は昨年12月に、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)で取り扱い開始されたことが引き金となり、年初来で129倍にまで価格は上昇した。

この「ボンク」は「サガ」の分散型アプリ(dApp)ストアで「ボンク」アプリを展開しており、「サガ」ユーザーは「ボンク」アプリをダウンロードすることで特典として30,000,000BONKを無料で取得できる。これらを受け「サガ」は完売したと見られている。

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参考:ソラナモバイル
images:iStocks/Molnia

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。