Polygon PoSの新テストネット「Amoy」ローンチ、イーサリアム「Goerli」廃止受け

Polygon PoSの新テストネットAmoyがローンチ

ポリゴンラボ(Polygon Labs)開発のフラッグシップブロックチェーン「ポリゴンPoS(Polygon PoS)」の新たなテストネット「アモイ(Amoy)」のローンチが1月12日発表された。

発表によると「アモイ」のローンチは、イーサリアム(Ethereum)のテストネット「ゴエリ(Goerli)」のサポート終了を受けてのことだという。

「ゴエリ」は、イーサリアムにて予定されている次期大型アップデート「デンクン(Dencun)」が「ゴエリ」にて実装された(1月17日実装予定)3か月後、もしくはメインネットでの「デンクン」実装後(第1四半期末予定)の1か月後どちらか遅いほうでのサポート終了が決定している。

ポリゴンラボによると既存の「ポリゴンPoS」のテストネット「ムンバイ(Mumbai)」は、「ゴエリ」をルートチェーンとして使用しているとのことで、ブロック生成を「ゴエリ」に依存しているという。

これを受けポリゴンエコシステムでは、「ゴエリ」サポート終了と同時に「ムンバイ」の利用を非推奨とすることが合意されたとのことだった。

つまり、今回ローンチした「アモイ」は「ムンバイ」に代わるテストネットになるというわけだ。

なお「アモイ」は、イーサリアムの「セポリア(Sepolia)」テストネットをルートチェーンとして使用しているという。「アモイ」にデプロイする開発者は、同環境にてバリデータやインフラ、フォウセット(Faucet)、ツールを引き続き利用できると述べている。

ちなみにイーサリアムでは「ゴエリ」に代わり「ホレスキー(Holesky)」が新たなテストネットとして昨年9月にローンチしている。「セポリア」に関しては引き続きサポートされる予定。

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)はアプリケーションの開発者には「セポリア」、インフラやステーキング機能の開発者には「ホレスキー」の利用を勧めている。

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参考:ポリゴンラボイーサリアム財団
images:iStocks/Ket4up

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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