Visa、企業向け「Web3ロイヤリティエンゲージメントプログラム」発表

企業向けWeb3報酬ソリューション提供へ

米決済大手ビザ(Visa)が、スマートメディア・テクノロジーズ(SmartMedia Technologies:SMT)と提携して、企業向けに新たなソリューション「Web3ロイヤリティエンゲージメントプログラム(Web3 Loyalty Engagement program)」を開始すると1月4日発表した。

同プログラムでは、ゲーム化された景品の付与、拡張現実(AR)を活用した宝探し、ロイヤルティポイントの新しい獲得・消費方法などの没入型プログラムを提供し、ブランドが新たな手法で顧客とつながりを持つことを支援するという。

具体的には、顧客へWeb3ウォレットを提供できるようになるとのこと。また同ウォレットでは販促トークン、デジタル・コレクティブルなどの特典を保管することができる。

さらに同プログラムにより企業は、ユーザー向けの体験サービスをカスタマイズすることも可能だ。

2018年に設立されたスマートメディア・テクノロジーズは、エンタープライズ向けにWeb3エンゲージメントおよびロイヤルティプラットフォームを提供する企業だ。これまでに決済会社アメリカン・エキスプレスや、ファッションブランドのバーバリーなどと提携している。

また同社はWeb3モバイルアプリ「スマートメディアウォレット(SmartMedia Wallet)」を介して、ユーザーがトークンや特典を獲得・交換できる、ARや空間体験を提供している。

ビザはかねてより、Web3領域での事業を積極的に推進している。

昨年9月には、ソラナ(Solana)ブロックチェーン経由で米ドルステーブルコイン「USDC」決済機能を拡張することを発表。

また昨年8月にはイーサリアム(Ethereum)のガス代「ETH」を、クレジットカード使用による法定通貨での支払いを可能にするための実験を行っていることを同社ブログにて公開していた。

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参考:Visa声明 Visa
images:iStock/hatchapong

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者