DMMのweb3子会社「DM2C Studio」が3.4億円の資金調達、トークン転換社債で

DM2C Studioが3.4億円の資金調達

DMM.comのweb3子会社であるDM2C Studioが、プライベートラウンドにて約3.4億円の資金調達を実施したことを12月20日発表した。

この資金調達は、本格的なグローバル展開を見据えた戦略的パートナーシップの締結を目的としているとのこと。なお同社としては今回が初めての資金調達になるとのことだ。

発表によるとこのラウンドを主導したのは、エンタメ領域に特化した世界最大級のベンチャーキャピタルであるギャラクシーインタラクティブ(Galaxy Interactive)。その他にもシマキャピタル(Shima Capital)、ビットフィネックス(Bitfinex)、マーブレックス(MARBLEX)、スクウェア・エニックス・ホールディングス、プラネタリウムラボ(Planetarium Labs)、マスクネットワーク(Mask Network)、ディファイマンズ(DeFimans)が出資参加している。

DM2C Studioは各社とパートナーシップを締結し、今後国内外で実施される大規模業界イベントにおける共同サイドイベントの開催や、共同AMAの実施等の様々なプロモーション活動の実施を検討するとのことだ。

調達はトークン転換社債の販売で

なおこの資金調達は、トークン転換条項付き社債の販売によるものだという。DM2C Studioが発行する予定の独自トークン「DM2P(DM2P)」を販売する形で調達を行った。

資金調達の発表と同日、DM2C Studioは同社のweb3プロジェクト「シームーンプロトコル(Seamoon Protocol)」のホワイトペーパー(WP)をウェブサイト上に公開している。なお同プロジェクトでは「DM2P」の発行の他、ゲーム特化ブロックチェーンのオアシス(Oasys)上のレイヤー2の独自ブロックチェーン「DM2 Verse」の公開やブロックチェーンゲームなどの提供を予定している。

今回公開されたWPによると「DM2P」は、発行上限が100億枚となっている。そのうち15.5%となる15.5億枚が、「プライベートセールにて販売する予定の数量及びパートナーへ付与する予定の数量」とのことだ。

ちなみにIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)にて販売する予定の数量は、全体の0.5%ととなる5,000万枚であることがWPに記載されている。

なお「DM2P」はイーサリアム(Ethereum)上のERC20規格で発行されるとのこと。必要に応じて他のブロックチェーンにブリッジして活用することを想定した、マルチチェーン対応のトークンであるとされており、また必要に応じてミント(発行/鋳造)・バーン(焼却)可能なトークンとして実装されるとのことだ。

トークノミクス支援はディファイマンズ

また今回出資参加したディファイマンズの発表によると同社は、「シームーンプロトコル」の立ち上げ期からDM2C Studioへ支援を行っていたという。

支援内容として、トークノミクスやアロケーションの設計、新規事業戦略企画、資本政策、投資家とのネットワーク提供及び資金調達支援、暗号資産取引所上場・流通戦略策定、GameFiマーケティング戦略の設計が挙げられている。

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参考:DM2Cdefimans
images:iStocks/BadBrother

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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