エアリアルパートナーズとコインチェックが提携、確定申告自動化のインフラ構築目指す

一部機能を共同開発へ

暗号資産(仮想通貨)の税務会計ソリューションを提供するエアリアルパートナーズ(Aerial Partners)が、国内暗号資産取引所コインチェックと提携したと12月19日発表した。

この提携により両社は、暗号資産取引サービス「Coincheck」内でより利便性の高い機能を提供するため、一部機能の共同開発を開始したという。

具体的には、「Coincheck」内での複数取引形態を横断した実現損益(暦年内における運用損益の概算)をサービス上にてワンタップで確認できる機能などの開発を進めているとのこと。同機能はエアリアルパートナーズの保有する暗号資産の損益計算ツール「Gtax(ジータックス)」の一部機能が活用されてるとのことだ。

今後も、段階を追ってより利便性の高い機能提供を目指し、アップデートを行っていく予定だという。

なおこの機能は2024年にリリース予定。対象となる取引は、「Coincheck」の年間取引履歴(取引所・販売所・つみたてにおける売買履歴)と、貸暗号資産履歴とのことだ。

また両社は、確定申告自動化のインフラ構築を目指し、今後「Coincheck」以外の取引サービスにも類似の損益計算機能の提供を検討しているという。

エアリアルパートナーズは、同社提供のデータ管理・損益計算基盤を採用する企業群「Gtaxネットワーク」で、確定申告自動化を実現し、さらには健全な納税環境の整備を前提とした前向きな税制改革が実現できるよう尽力していきたいと述べている。

エアリアルパートナーズは9月、シリーズBラウンド ファーストクローズで約2.7億円の資金調達を実施したことを発表している。

引受先はSBIインベストメント、ジェネシア・ベンチャーズ、double jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ:DJT)であった。

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images:iStocks/Muhammad-Farhad

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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