HashKey、シンガポールで投資運用ライセンス取得

CMSライセンスを取得

暗号資産(仮想通貨)投資企業ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)のシンガポール部門ハッシュキーキャピタルシンガポール(HashKey Capital Singapore)が、シンガポール金融管理局(MAS)からキャピタル・マーケット・サービス(CMS)ライセンスを取得したと12月19日発表した。

CMSは機関投資家向けに債券や株式、オルタナティブ商品の発行・流通、関連事業のアドバイザリー業務やカストディ業務などのサービスをシンガポールで提供していく上で必要なものである。

同ライセンスにより、ハッシュキーキャピタルシンガポールは、認可されたファンド運用会社(LFMC)となり、シンガポールを拠点に、資本市場商品に関連する規制対象のファンド運用サービスを提供できるようになった。

同社CEOのデン・チャオ(Deng Chao)氏は「私たちは現地のブロックチェーン・コミュニティに貢献し、その未来を形作る一翼を担うことを約束する。シンガポールの革新的な精神は私たちの使命と一致しており、ブロックチェーン関連の資本市場商品や投資をさらに主流に押し上げ、機関投資家や認定投資家に新たな可能性を提供できることに胸を躍らせている」とコメントしている。

なお同社は2022年11月に基本ライセンスを取得している。

ハッシュキーキャピタルについて

2018年の創業以来、ハッシュキーキャピタルはブロックチェーンおよび暗号資産企業のあらゆるステージで投資を行ってきており、顧客資産10億ドル以上を運用してきた。

これまでに、コスモス(Cosmos)、コインリスト(Coinlist)、アズテック(Aztec)、ブロックデーモン(Blockdaemon)、dYdX、アニモカブランズ(Animoca Brands)、マスクネットワーク(Mask Network)、ポルカドット(Polkadot)などに投資実績がある。

ハッシュキーキャピタルは今年1月、5億ドルを調達して3番目のファンドである「HashKey FinTech Investment Fund III」をクローズしたことを発表。

また5月には、ハッシュキーが香港のデジタル資産推進の動きを受け、資金調達を計画しているようだと報道されていた。

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参考:HashKeyグループ
images:iStocks/Abscent84・TkKurikawa

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者