ソラナ(SOL)のweb3スマホ「Saga」が全て完売、ミームコイン「Bonk(BONK)」高騰受け

Sagaが全て完売

ソラナ(Solana)の主要開発元「ソラナラボ(Solana Labs)」が手掛けるソラナモバイル(web3スマートフォン)「サガ(Saga)」が全て完売した。ソラナモバイル公式X(旧ツイッター)アカウントが12月16日発表した。

「サガ」は、ソラナモバイルとスマホ開発企業OSOMが連携し開発したアンドロイド(Android)のスマートフォン。今年4月より予約者へ出荷を開始し、5月に一般販売を開始。なお8月にはweb3のモバイル化普及を理由に「サガ」の販売価格は、1,000ドル(約14.5万円)から599ドル(約8.7万円)へ引き下げられていた。

また今月5日にソラナの創設者アナトリー・ヤコヴェンコ(Anatoly Yakovenko)氏は、ポッドキャスト番組「アンチェインド・クリプト(Unchained Crypto)」に出演し、5万台の「サガ」を販売できるか不明であるとコメントしていた。

ところが今月15日、ソラナモバイルは米国向けに販売されていた「サガ」の完売を発表した。ソラナの共同創設者ラジ・ゴカル(Raj Gokal)氏は同日Xにて、「サガの売上が過去48時間で10倍を超え、新年までに完売する勢いです」と投稿していた。しかし翌日16日には米国外で販売されていた「サガ」も全て完売したという。

なお「サガ」が完売した背景にはソラナネットワーク上に発行されているミームコイン「ボンク:Bonk(BONK)」の価格高騰が関係しているようだ。「BONK」は先週、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)で取り扱い開始されたことが引き金となったようで、年初来で129倍にまで価格は上昇した。

また「ボンク」は「サガ」の分散型アプリ(dApp)ストアで「ボンク」アプリを展開しており、「サガ」ユーザーは「ボンク」アプリをダウンロードすることで特典として30,000,000BONKを無料で取得できる。これらを受け「サガ」は完売したと見られる。

なお「BONK」の時価総額は「ぺぺコイン(PEPE)」を上回り、ミームコインとしては第3位となっている。そして全暗号資産で時価総額は56位だ。また現在「BONK」の時価総額は12億ドルを超えており、1,287,905,811ドル(約1,848億円)となっている。

なお今年10月時点における「BONK」の価格は0.00000018ドルだったが、現在の価格は0.00002089ドルとなっている(12/19 16:15 Coin Gecko調べ)。

サガとは

「サガ」は、暗号資産(仮想通貨)専用のハードウェアウォレットとしての機能を持ち、6.67インチの有機ELディスプレイと512GBのストレージ、指紋認証スキャナーや2つのバックカメラレンズが搭載されたweb3スマートフォン。

また「サガ」には、分散型アプリを利用可能にするためのアンドロイド用オープンソースソフトウェアツールキット「Solana Mobile Stack(SMS)」や秘密鍵をウォレット、アプリ、Android OSから分離して保管しながら取引の即時署名を容易にするカストディプロトコル「Seed Vault」などの機能が搭載されている。

なお「サガ」は日本向けには販売されていない。国内から販売サイトへアクセスしても「サガはあなたの国では利用できません。:Saga isn’t available in your country.」と表示される。

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images:iStocks/Molnia・LongQuattro

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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