フィンターテックとKudasaiが業務提携、暗号資産関連の商品開発やマーケティングで

フィンターテックとKudasaiが業務提携

大和証券グループとクレディセゾンの合弁会社Fintertech(フィンターテック)が、国内最大級の暗号資産(仮想通貨)コミュニティ「KudasaiJP」運営のKudasaiとの業務提携開始を12月15日発表した。

この提携は、暗号資産関連事業における商品開発とマーケティングに関するものになるという。

インフラ不足により個人が安全に行う事は依然として難しい状態にある現在の暗号資産での資産活用について、両社は安心かつ魅力的な商品・サービスの開発及びその普及を通じて、課題解決を目指すとのこと。

フィンターテックは「Kudasaiが有するDefi(分散型金融)や暗号資産運用・マーケティングに関する知見を活かし、今まで暗号資産を保有するに留まっていた消費者に対しても資産活用のみならず、その流動性をシームレスに使用できる商品の開発を目指します(一部略)」と述べている。

なおフィンターテックでは、国内初の暗号資産担保ローンを2020年3月より開始。現在同社ではビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の担保ローンを法人・個人に対して提供している。またフィンターテックは、NOT A HOTEL購入者専用の「デジタルアセット担保ローン」を昨年7月から提供している。

その他にもフィンターテックは、ユーザーがウォレットや暗号資産を準備することなくNFTが受け取れるNFT管理サービス「NFT Cocoon」を9月に開発し、12月15日に同サービスを活用した、NFT×クラウドファンディングによるプロジェクト支援を開始している。

またKudasaiはこれまで、DeFi(分散型金融)・インフラストラクチャ・ゲームなど多岐にわたる分野においてWeb3および暗号資産プロジェクトのファウンダー等を招待し、3年間で200件以上の勉強会や記事作成、メディアへの出稿などを行なってきた実績を持つ。

なおKudasaiは今年3月、「国内プロジェクトの海外進出支援」、「海外プロジェクトの日本進出支援」、「コンサルティング/アドバイザリー支援」などのWeb3.0企業支援事業を開始していた。また「KudasaiJP」のDAO化を進め、コミュニティメンバーの支援プロジェクトへの貢献に対して報酬を付与する仕組み等の整備も開始している。

今年10月にはKudasaiと野村證券が、Web3学習アプリ「Web3ポケットキャンパス」のコンテンツ強化を目的とした連携を開始。またKudasaiは11月、海外を含めるコミュニティ拡大を目的にバーチャルワールド「Yay!」運営のナナメウエと業務提携もしている。

さらに12月にKudasaiは、幻冬舎「あたらしい経済」と企業向けWeb3コミュニティ「Web3 Business Hub」を開始している。

なお「Web3 Business Hub」では「Web3の本質とリアルタイムなトレンドをキャッチアップし、世界標準のプロジェクトを日本から生み出す」ことを目標に、Web3領域に参入を検討中の企業や、ブロックチェーン・暗号資産関連の事業を展開中で更なる事業拡大を目指す企業向けに、質の高い学びとコミュニケーション、協業や共創の場を提供している。

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参考:フィンターテック
images:iStocks/Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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