大手銀BBVAスイス部門がMetacoと提携、暗号資産カストディ領域で協力

ハーモナイズに統合

スペインで2番目の規模を持つ銀行であるビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)のスイス部門BBVA Switzerland(BBVAスイス)が、スイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)と提携した。BBVAが12月7日発表した。

この提携によりBBVAスイスは、同行のカストディサービスをメタコのデジタル資産カストディ及びオーケストレーション(管理の自動化)サービス「ハーモナイズ(Harmonize)」に統合したという。

BBVAは2021年6月より、スイスでビットコイン(BTC)の取引及びカストディサービスを開始。その後イーサリアム(ETH)にも対応している。

BBVAは「ハーモナイズ」と統合することで、より迅速なトランザクションの検証や、規制当局が求める最高のセキュリティ基準で暗号資産を保管することができるようになったという。

また今後数カ月のうちに暗号資産はコールド・ウォレットに保管されるようになり、強固なセキュリティ対策が施された物理的な場所に保管されるようになるとBBVAは伝えている。これにより第三者からのアクセスが完全に防止され、より高いセキュリティ環境を実現できるとのことだ。

またBBVAは今後、現在取り扱っているBTCやETH以外の暗号資産の取引や、従来型資産のトークン化サービスも提供できるようになると伝えている。

メタコの「ハーモナイズ」は、スイス、ドイツ、トルコ、フランス、英国、米国、シンガポール、オーストラリア、香港、フィリピンなどで提供されており、欧州のメガバンクBNPバリパやドイツで資産規模第2位の銀行であるDZ銀行(DZ Bank)、英ロンドンに本社を置く大手銀行HSBCなど、世界のカストディアンや大手銀行、金融機関、企業に採用されている。

なおメタコは米フィンテック企業のリップル(Ripple)社によって今年5月、約344億円で買収されている。

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参考:BBVA
images:iStocks/ttawit.21

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者