【取材】ビットバンクにARB・OP・DAI・KLAY・IMX上場へ、オプティミズムは国内2例目

ビットバンクに新規5銘柄上場へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)が、新たに暗号資産5銘柄を取り扱う予定であることを12月11日発表した。

対象となる銘柄は、アービトラム(ARB)、オプティミズム(OP)、ダイ(DAI)、クレイトン(KLAY)、イミュータブルエックス(IMX)だ。同月14日より取り扱いが開始されるとのこと。

ビットバンクにおける各5銘柄の対応サービスは、入出金・取引所(板取引)・販売所・レンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」となる。

また各銘柄の対応ネットワークについては、ARBがアービトラムワン(Arbitrum One)、OPがOPメインネット(OP Mainnet)、DAIがイーサリアム(Ethereum)、アービトラムワン、OPメインネットの3ネットワーク。KLAYはクレイトン(Klaytn)、IMXはイーサリアムになるとのこと。

予定通りに対象5銘柄が上場すれば、ビットバンクは合計37銘柄の暗号資産を取り扱うことになる。

現在ビットバンクでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)、ステラルーメン(XLM)、クアンタム(QTUM)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、オーエムジー(OMG)、シンボル(XYM)、チェーンリンク(LINK)、メイカー(MKR)、ボバネットワーク(BOBA)、エンジンコイン(ENJ)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)、ドージコイン(DOGE)、アスター(ASTR)、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、フレア(FLR)、アクシーインフィニティ(AXS)、ザ・サンドボックス(SAND)、エイプコイン(APE)、ガラ(GALA)、チリーズ(CHZ)、オアシス(OAS)、ディセントラランド(MANA)、ザ・グラフ(GRT)、レンダートークン(RNDR)、ビルドアンドビルド(BNB)の取引が行われている。

なお各銘柄の国内取引所での取り扱いについては、ARBがバイナンスジャパン・オーケーコインジャパンに続き3例目、OPがバイナンスジャパンに続き2例目、DAIはGMOコイン・ビットトレード・SBI VCトレード・バイナンスジャパン・コインチェック・アンバージャパン・オーケーコインジャパン・コインベスト・クリプトガレージに続き10例目、KLAYはビットポイント・ザイフ・バイナンスジャパン・オーケーコインジャパンに続き5例目、IMXがバイナンスジャパン・コインチェックに3例目となる。

各銘柄の選定理由

「あたらしい経済」編集部は今回の新規5銘柄を取り扱った理由について、ビットバンク事業開発部担当者へ取材したところ、以下の回答が得られた。

アービトラム(ARB)

アービトラム(ARB)とは、イーサリアムのレイヤー2としてスケーラビリティ問題を軽減させるために開発されたプロジェクトです。

ARBは、DAOプロジェクトの運営や意思決定に関わるガバナンス投票に使用することができます。
アービトラムはイーサリアムレイヤー2の中でも大きなTVL(Total Value Locked)があり、プロトコルのエコシステムも拡大しております。bitbankでは、主要なイーサリアムレイヤー2の1つとして、多くの方に利用機会を提供したいという思いで選定を行いました。

オプティミズム(OP)

オプティミズム(OP)とは、イーサリアムのレイヤー2としてスケーラビリティ問題を軽減させるために開発されたプロジェクトです。

OPは、DAOプロジェクトの運営や意思決定に関わるガバナンス投票に使用することができます。
オプティミズムはレイヤー2ブロックチェーンの開発キットとして「OP Stack」を提供しており、エコシステムの拡大を進めております。bitbankでは、主要なイーサリアムレイヤー2の1つとして、多くの方に利用機会を提供したいという思いで選定を行いました。

ダイ(DAI)

ダイ(DAI)とは、Maker財団が開発するイーサリアムなどの暗号資産を担保として、ステーブルコインを発行するプロジェクトです。DAIは、1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、ステーブルコインとして決済や送金手段に使用されています。

2021年にはプロトコルの分散化に向けてMaker財団が解散を発表し、自律分散的に推進されているステーブルコインとして注目されております。bitbankでは、多くの方に取引機会を提供したいという思いで選定を行いました。

レイトン(KLAY)

クレイトン(KLAY)とは、韓国の大手インターネット企業「Kakao」の子会社であるGroundXによって開発された、パブリックおよびプライベートブロックチェーンの特徴を組み合わせたプロジェクトです。KLAYは、エコシステム内での決済やトランザクション手数料の支払い、運営方針に係るガバナンス投票に使用することができます。

クレイトンのエコシステムではゲーム分野のプロジェクトが多数排出されており、近年ではRWA領域にも注力しております。bitbankでは、韓国発の主要なパブリックブロックチェーンの1つとして多くの方に知っていただきたいという思いで選定を行いました。

ミュータブルエックス(IMX)

イミュータブルエックス(IMX)とは、NFTの取引に特化したイーサリアムのレイヤー2としてスケーラビリティ問題を軽減させるために開発されたプロジェクトです。IMXはNFTの取引の際の手数料支払い、ステーキング、運営方針に係るガバナンス投票に使用することができます。

イミュータブルエックスはNFTを利用したアプリケーションの中でも特にゲーム分野に注力し、ゲーム関連プロジェクトとのパートナーシップの構築を推進しており、実際に様々なゲームがエコシステムに存在しております。bitbankでは、ゲームおよびNFT領域を牽引するブロックチェーンの1つとして多くの方に知っていただき、新たな取引機会を提供したいという思いで選定を行いました。

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参考:ビットバンク
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。