ライトニングネットワークのBTCウォレット「Wallet of Satoshi」、米国から撤退

米国から撤退

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のウォレット「ウォレット・オブ・サトシ(Wallet of Satoshi)」が米国から撤退する。ウォレット・オブ・サトシのチームがX(旧Twitter)にて11月24日報告した。

報告では、「米国のアップルおよびグーグルのアプリストアからアプリを削除し、今後米国顧客へサービスを提供しないという難しい決断を下した」と発表されている。また米国撤退の詳細な理由は明かされなかったが、「安全で、ユーザーフレンドリーで、コンプライアンスに準拠したプラットフォームをグローバルに提供するという私たちのコミットメントは揺るがない。当社の最優先事項は、お客様と当社の安全と利益だ」とし、「今後の展開によっては米国での事業を再検討の上再開できる可能性があることを期待している」と述べられた。

なお米国ユーザーが保有するビットコインへはアクセスできる状態であるため、シームレスに引き出し、別のウォレットに移すことができるとのことだ。

ウォレット・オブ・サトシはアプリで利用できるカストディアルウォレット。ライトニングネットワークを活用し、高速でビットコインの送金・受け取りが可能だ。

米国では暗号資産に対する規制の不透明さを理由に撤退する企業が相次いでいる。

8月には英フィンテック企業レボリュート(Revolut)が、規制の不確実性を理由に米国での暗号資産プラットフォームを停止することが報じられた。

また米ビデオゲーム小売のゲームストップ(GameStop)も、規制の不透明さを理由に暗号資産ウォレット「ゲームストップウォレット(GameStop Wallet)」を2023年11月1日に廃止した。

また大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のCEO兼共同創設者のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は4月、米国での暗号資産規制が明確にならなければ、コインベースが米国から離れる可能性があることを示唆している。

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images:iStocks/Molnia・LongQuattro

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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