テザー社がBTCマイニングに約750億円投資を計画か=報道

テザー社がBTCマイニングに約750億円投資を計画か

USDTなどのステーブルコイン発行元であるテザー(Tether)社が、ビットコイン(BTC)のマイニング事業に関して、今後6ヶ月間で約5億ドル(約752.6億円)の投資を計画しているとブルームバーグが11月16日報じた。

報道によるとテザー社のこの投資は、自社の採掘施設の建設と他社の株式取得の両方を通じて行われると、テザー社の次期CEOパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏がブルームバーグへ語ったという。

なおこの投資には、独マイニング企業ノーザンデータ(Northern Data )へ今月2日に融資した6.1億ドルの信用枠の一部が含まれているとのこと。なおテザー社は9月にノーザンデータへ戦略的投資を行い、一部株式を取得していた。

またアルドイノ氏はテザー社が保有するウルグアイ・パラグアイ・エルサルバドルのマイニング施設の各容量は40~70メガワットの範囲にあり、今後事業全体で2023年末までに120メガワットに達し、2025年末までには最大450メガワットになると予想をしているとのこと。

今後テザー社としてはビットコインマイニングの総コンピューティング能力に占める同社のシェアを1%に拡大することが目標とのことだ。

テザー(Tether)社は、2023年第3四半期の監査報告書を10月31日に公表。その報告書によれば、現金および現金同等物で保有される準備金が、ビットコインや金(ゴールド)等を含む総準備金のうち85.7%を占め、過去最高の割合となった。

またテザー社によれば、準備金の大半が米国国庫短期証券であり、直接的および間接的なエクスポージャーで726億ドル(約10.9兆円)を占めているとのことだ。

報告書を見ると、テザー社は16.6億ドル(約2,511.7億円)相当のビットコイン(BTC)と31.4億ドル(約4,752億円)相当の金も保有している。またテザー社は約32億ドル(約4,841.8億円)の超過準備金があることも報告。発行済みのテザートークンの総額は831.5億ドル(約12.5兆円)相当であるとしている。

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参考:ブルームバーグノーザンデータ
images:iStocks/Sibani-Das

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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