PayPalがLibra協会から脱退、Consensysがinfura買収、LINEとLVCと野村HDがブロックチェーン領域事業での資本業務提携完了などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

PayPalがLibra協会から脱退することが明らかに

・PayPalが、Facebookなどの企業で構成される暗号資産(仮想通貨)「Libra」の管理団体Libra Associationから離脱することが公式に明らかになった

・PayPalの広報担当者Amanda Christine Miller氏は、「PayPalは、現時点でLibra Associationへの参加を見送る。そして、十分なサービスを受けていない人々に対する金融サービスの民主化という、当社のこれまでのミッションと事業の優先事項を推進することに引き続き専念すると決定した」とTheBlockに伝えている

・さらに同氏は「私たちはLibraを支持し続け、将来一緒に働く方法についての継続的な対話を楽しみにしています。 FacebookはPayPalの長年にわたる価値ある戦略的パートナーであり、今後もさまざまな能力でFacebookとパートナーを組み、サポートしていきます」とCoindeskに対して、メールで応えている

ConsensysがEthereumの開発プロバイダー企業「infura」を買収

・ConsenSys(コンセンシス)がイーサリアムのインフラレイヤーの開発プロバイダー企業「infura」を買収

・Infuraは2016年に創業し、Consensysのスタートアップ向けインキュベートプログラムSpokeの一員として活動してきた。同社のプロダクトは開発者とEthereumのアプリケーションがリモートEthereumノードに接続できるようにするAPI

・同社のサービスは、0x、Cryptokitties、Metamaskなど含めて多くのサービスに利用されている。そして、同社のプロダクトは、1日あたり130億件以上のコードリクエストを処理する

LINE、LVC、野村HDがブロックチェーン領域事業での資本業務提携を完了

・LINE株式会社、LVC株式会社、野村ホールディングス株式会社がブロックチェーン領域事業での資本業務提携を完了。この提携は、2019年1月30日付で「LINE、LVC、野村HDによるブロックチェーン事業領域における資本業務提携に関する基本合意書締結について」を発表した締結の最終締結である

・「LINE」が持つ豊富なユーザーベースに加え、セキュアでユーザビリティの高いUI/UXと、野村グループが培ってきた金融ビジネスのノウハウを活かし、ブロックチェーン関連事業領域での協業に向け、三社は最終契約を締結するにいたった

・本提携がLINEとLVCおよび野村HD各社の連結業績に与える影響は未定ですが、重要な影響を与えることが判明した場合には速やかに開示するようだ

ハイパーレッジャーが新プロジェクト「Hyperledger Avalon」を発表

・Hyperledger(ハイパーレッジャー)が、新たなプロジェクト「Hyperledger Avalon」(ハイパーレッジャー・アヴァロン)を発表 ・Hyperledger Avalonは、Enterprise Ethereum Alliance(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス、以下EEA)が5月に発表したオフチェーンのトラステッド・コンピューティングを実現するプロジェクトで、ハイパーレッジャーのツールの1つとして採用された

・ハイパーレジャーのブロックチェーンプロジェクトであるFabric(ファブリック)やSawtooth(ソウトゥース)、Besu(ベイス)と連携し、オフチェーンを用いてブロックチェーンのスケーラビリティとセキュリティの課題を解決するとのこと

・プレスリリースによると Avalonは、ハイパーレッジャーのプロジェクトの中では過去最多のスポンサーを集めたとのこと

・スポンサーには、Intel、IBM、Microsoft、Oracle、Alibaba Cloud、Baidu、Consensys、BGI、Chainlink、EEA、iExec Blockchain Tech、Espeo、Kaleido、Banco Santander、WiPro、Monaxの16社が参画した

コインチェックが、ガス料金の支払いでビットコインがもらえる・使えるサービス「Coincheckガス」を提供開始

・コインチェック株式会社と株式会社イーネットワークシステムズが、東京ガスエリアの都市ガス販売事業に関して業務提携を締結し、10月4日より「Coincheckガス」の提供を開始したことを発表

・Coincheckガスは、「ビットコイン付与プラン」と「ビットコイン決済プラン」の2つのプランを東京ガス管内の東京地区(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県の一部)を対象に提供するとのこと

・「ビットコイン付与プラン」は、毎月ガス使用料金の3%のビットコインがCoinceckのウォレットに貯まる。また、既に東京ガスと契約済みで、家庭内に床暖房の設備がある等の理由から3〜6%の割引が適応されている顧客についても、使用料金を変更することなくガス料金の3%のビットコインが貯まるとのこと

・「ビットコイン決済プラン」は、毎月ガス料金をビットコインで支払うことで、使用料金に3%の割引が適応される。また、ビットコイン付与プランと同様に、既に東京ガスと契約済みで、家庭内に床暖房の設備がある等の理由から3〜6%の割引が適応されている顧客についても、現在の使用料金からさらに3%の割引が適応されるとのこと

・なお、同社は電気料金の支払いでビットコインがもらえる・使える「Coincheckでんき」を2016年11月より提供している

 

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(images:iStock / artsstock)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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