SBIとSC Ventures、UAEでデジタル資産分野へ投資の合弁会社設立へ

SBIとSC VenturesがUAEで合弁会社設立

SBIホールディングスとSCベンチャーズ(SC Ventures)が提携し、アラブ首長国連邦(UAE)にてデジタル資産分野へ投資する合弁会社を設立することが11月9日発表された。両社は、この合弁会社の資本金を1億ドルにするつもりだという。

SCベンチャーズは、世界的な総合金融グループである英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)のフィンテック・ベンチャー投資部門だ。

なおこの合弁会社は、ドバイ国際金融センター(DIFC)の管轄において、初のデジタル資産へ投資するジョイントベンチャー(合弁会社)になるという。同合弁会社ではグローバルな投資に重点を置き、シードからシリーズCラウンドの資金調達に至るまでの企業に対し投資を行う予定であるという。

投資対象については、市場インフラ、リスク・コンプライアンス・ツール、DeFi(分散型金融)、トークン化、消費者決済、メタバースなど、デジタル資産全般にわたる企業に注力するとのことだ。

SBIホールディングスの代表取締役社長である北尾吉孝氏は「この取り組みは、Solv(ソルブ)、Zodia Custody(ゾディアカストディ)、myZoi(マイゾイ)を含むSC Venturesの投資先企業への投資に続き、SBIホールディングスとSC Venturesの戦略的関係をさらに強固なものにするものである(一部略)」とコメントしている。

なおSolvは、インド、ケニアにおいてMSME(中小零細企業)向けB2B ECマーケットプレイス&レンディングプラットフォームを運営する企業。またmyZoiは、UAEのデジタルバンキングサービス提供企業。正式名称をフィナンシャルインクルージョンテクノロジーズ(Financial Inclusion Technologies)としている。そしてZodia Custodyは、機関投資家向けに暗号資産のカストディサービスを提供する企業だ。

なおSBIホールディングスとSCベンチャーズは、昨年5月に業務提携していた。これにより両社は、投資先の情報共有及び連携や地理的な協力関係によるマーケットの相互拡大、DeFi、メタバース、Web3等の先進的領域における協力を検討実施するとしていた。

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参考:SCベンチャーズ
images:iStocks/LuckyStep48

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。